シュピール’23:ドイツゲーム賞授賞式&プレビュー
シュピール会期前日の水曜日には、恒例の記者会見が行われた後、新作のプレビューが行われた。希望する出展者が有料で新作を展示し、記者に紹介する。
はじめにドイツゲーム賞の授賞式が行われた。コロナ前は夜に夕食会を兼ねて行われていたが、今回はいたって簡単で、デザイナーもほとんど出席しておらず、出版社の代表がトロフィーを受け取った。
今年のドイツゲーム賞1位は『プラネット・アンノウン』、2位は『ドーフロマンティック』、3位は『ヒート』。ベストキッズゲームは『ミステリウム・キッズ』である。『プラネット・アンノウン』はもともとアダムズアップルゲームズ(アメリカ)のゲームで、ドイツ語はストローマンゲームズが手掛けている。日本語版はEngamesから発売予定。回転台のギミックが特徴の大箱ゲームだ。
新作プレビューは会場が狭いのか、出展者が多いのか最初は非常に混雑していたが、2~3時間くらいかけてゆっくりとチェックすることができた。
日本からも多くの出展者がプレビューに参加していた。
ヤポンブランドの法被を着た秋山さんと、モグラゲームズのウンコマン(テリテリマンではない)
プレビューが終わってからは会場を一巡。ディーププリントゲームズのブースにP.エッガート氏の知り合いが集まっていて、再会を喜びつつビールをごちそうになった。
シュピール’23:開幕
1983年以来、コロナ禍による1回の中止を挟んで40回目を迎え、ボードゲームメインでは世界最大のイベント。56カ国(新規はエジプト、アイスランド、モンテネグロ、アラブ首長国連邦)から935団体が1745タイトルの新作を出展し、62500㎡(昨年比+12500㎡)の会場に18万人(昨年比+33000人)の参加を見込む。
シュピールを長年主催してきたフリードヘルム・メルツ社のD.メツラー氏は引退。記者会見でははじめにメツラー氏のビデオが上映され、功績が称えられた。新しい体制で臨む今回は、ロゴを新しくし、公式キャラクター「ウィープル」(名称を一般公募)を作った。
今年からホールはジャンル別に分かれ、TRPG+ミニチュア+TCG、ファミリー、ファミリー+中級、中級+エキスパートに区分されている。また、会期中はシュピール40年を振り返るトークセッション、ボードゲームと教育についてのフォーラム、試作品をテストプレイするコーナーなどが開かれる。
8月に上位3作品が発表されていたドイツゲーム賞には『プラネット・アンノウン』、ベストキッズゲームには『ミステリウムキッズ』が選ばれた。