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ドイツ・ボードゲーム作家組合が適切なライセンス料を求める声明

ドイツ国内外で600名以上のボードゲームデザイナーが加盟する「ボードゲーム作家組合(SAZ)」は29日、出版社契約におけるライセンス料に関して、公平性と透明性を求める声明を発表した。

声明によると現在ボードゲーム業界では、ほとんどの契約において出版社の純売上に基づくパーセンテージでライセンス料を計算する商慣行になっていると指摘。大手出版社では、純売上からさらに社員の年間ボーナス、小売店への広告補助金、テレビ広告費、保険料、輸送梱包費、「その他の費用」といったさまざまな項目を引いており、適正な報酬ではないと主張している。

試算例として、小売価格29.98ユーロ(4900円)の書籍の場合、10%の印税では1冊あたり2.80ユーロ(460円)が入るが、同価格のボードゲームの場合、出版社の純売上は約4割の12.60ユーロ、そこから10%のライセンス料を計算すると1セットあたり1.26ユーロ(210円)にしかならない。しかも実際のライセンス契約は6%ということが多く、さらに大手出版社が値引き販売すると、1セットあたり0.58ユーロ(90円)ほどになってしまうという。

このためSAZでは、ライセンス料を計算する際、マーケティングや流通の費用を控除しないこと、控除する項目は公平で透明性のあるものに限り、「ブラックボックス」がないことを出版社に要望。また、算出基準を純売上ではなく小売価格にするための議論を開始すること、あるいは最低保証額から、売上数に応じたエスカレーション条項を設定することを提案している。

Spielautorenzunft:Lizenzhonorare für Spieleautor*innen: Fairness und Transparenz anstelle einer Blackbox!

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昇順に対応するカードを獲得『マインドアップ!』日本語版、3月25日発売

CMONジャパンは3月25日、『マインドアップ!(Mind Up!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ランブール、イラスト:C.アルクーフェ、3~6人用、8歳以上、20分、2750円(税込)。

キャッチアップゲームズ(フランス)から2023年に発売された作品。一斉出しのカードゲームで、他プレイヤーの出すカードを読み、狙った色を集める。

場の中央にプレイヤー人数分のカードが並んでおり、各自手札から一斉にカードをプレイして、数字の小さい順に対応するカードを獲得する。プレイされたカードが次に獲得するカードとなる。獲得したカードは色別に自分の前に並べていき、手札がなくなってラウンドが終了した時に枚数に応じた点数が入る。

自分の前では色ごとに得点が異なり、自分が得点の高い色を集められるか、他プレイヤーの得点の高い色を取らせないかがカギとなる。上級ルールでは特定の条件を満たすとボーナスになるカード(14種類からラウンドごとに1枚)を加えて遊ぶこともできる。

CMONジャパン:マインドアップ!日本語版

Mindup