「西フランク王国」三部作のコンビによる南三部作の第一弾として、ガーフィルゲームズ(ニュージーランド)がキックスターターを経て2022年に発売した。西暦820年のアッバース朝イスラム帝国を舞台に、旅する地図製作者となって周囲の土地、水路、天空を地図に描き出すダイス&ワーカープレイスメントとタブロービルドのボードゲーム。
手番にはダイスかワーカーを配置する。ダイスはプレイヤーボードに置いて、対応する目のアイコンを発動させてアクションを行う。アップグレードすることでアクションの幅を広げられる。ワーカーはメインボードに置いてカードを獲得するが、ワーカーの色によってグレードがあり、獲得できるカードが変わる。
カードは土地、水路、天空があり、プレイヤーボードに接続してパノラマができあがっていく。パノラマに並んだカードが新しいアクションをもたらし、これらを元に報告誌トラックで誰かがゴールに到達したら1周して終了。パノラマ内の都市や港の数、空の星の条件達成、ギルドのマジョリティなどの勝利点を合計して勝敗を決める。
たくさんのカードが織りなすコンボに、ダイスプレイスメントもワーカープレイスメントもある要素いっぱいの作品ながら、手元に広がっていくパノラマの美しさに魅了される。
南チグリスの旅人(Wayfarers of the South Tigris)
ダイスもワーカーもプレイスメントできるカード配置ゲーム。ダイス目の改良、アクション回復、セットコレクション、カードコンボと目一杯詰め込まれた濃厚なゲーマーズゲームでアイコンも選択肢も多くインスト1時間、初プレイ3時間。 pic.twitter.com/nrUO29cs9E— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) May 6, 2023