2008年にドイツで個人出版され、愛好家の間で話題となっていた作品だが、ドイツ語版も含めて一般発売は初めてとなる。古代ローマでさまざまな商品を売買し、市場価値を高め、建物を作るオークションゲーム。
手番には3枚の商品を選んでオークションにかける。競り落としたプレイヤーは自分のお店にある商品で支払い、競り落とした商品をお店に並べる。その商品で建物を購入し、12勝利点分の建物を先に建設したプレイヤーが勝者となる。
支払いに使う商品の価値は、種類ごとに全プレイヤーが自分の前に並べている枚数分というところがポイント。支払いでなくなった商品は価値が下がり、落札や手札からの補充で新たにお店に並べられた商品は価値が上がる。この相場変動をうまく読んで先手を打ち、利益を出せるかがポイントとなる。
商品価値を効率よく活用するためには、プレイヤー間の流行商品を読み、商品カードを出すタイミングや支払いに使うタイミングを見極めることが重要となる。時には他のプレイヤーと同調して、価値を高めていくことも求められる。
自分のお店に伏せて並べた商品は市場価値に影響を及ぼさないというルールや、得点ではなく毎手番商品をもたらす「産地カード」の選択もあり、遊びごたえのある奥の深い作品となっている。