カラフルな家の窓には……
手番には場からカードの合計が3以下になるようにカードを取るか、カードを2枚出して家を建てる。家を建てる時はプレイしたカードのうち1枚が色、1枚が数字となって、その色のタイルをその枚数だけ配置する。場札が全部2だったり、連続して3しか取れなかったりするとちょっと悲しい。色用には1のカード、数字用には2のカードを出せれば、2回に1回は家を建てられる。
得点は1階と最上階を配置した時にはタイルの点数が、それ以外では1枚1点のほかに、両脇にすでに家があれば得点が入る。また「青色の家を3階」などといったカードは手番で、「赤と青の家が隣接」などといったカードはゲーム終了時に満たすことでも得点が入る。ゲーム中に結構な得点が入ってくるのが小気味良い。
ゲーム終了時に満たすカードは各自に配られ、他のプレイヤーと両立するものもあれば矛盾するものもあるが、それは運次第。他のプレイヤーの条件は伏せられているので、あからさまな邪魔はできない。条件の早い者勝ち競争はあるものの、思い思いに得点を伸ばすことができ、手なりでも何とかなるのは物足りないと感じるか気持ちいいと感じるか人によって評価が分かれそうだ。
プレイ時間は公称50分とあるが、選択肢が限られていて長考しにくく30分ぐらいで終了。タイルやボードの描き込みがすごくて、「この家は洗濯物ばっかりだな」「こっちはネコばっかり」といった発見があると、異国に行ったように心躍らされる。
Porto
ゲームデザイン・O.サー/イラスト・L.L.リマ
メボゲームズ(ポルトガル、2019年)+サニーバード(2020年)
1~4人用/8歳以上/50分