ウィーン・ボードゲーム祭の主宰者であり、オーストリアでボードゲームの普及に貢献したF.カサン氏(Ferdinand de Cassan)が10日、病気のため亡くなった。68歳。
27歳のときにボードゲーム専門誌”Games & Puzzles”で記事を書き始め、翌年には”WIN Spiele Magazine”を創刊。1984年からウィーン・ボードゲーム祭(Wiener SPielefest)を始めた。国際ゲーマーズ賞の審査員も務め、特に近代デザイナーズゲームの普及に貢献した。奥さんのダグマー氏も、ウィーンボードゲームアカデミーの代表を務め、オーストリアゲーム賞を運営している。
11月に毎年開かれるウィーン・ボードゲーム祭はオーストリア最大のボードゲームイベントに成長し、3日間で7万人が訪れるようになった。2016年は資金不足のため休止になったが、代わって行われるようになったイベントに苦言を呈し、再開を期していたところだった。
本業はバラ園の経営。オーストリアのみならず、ドイツ語圏のボードゲーム関係者から次々と弔意を寄せている。謹んでご冥福をお祈りします。
・Die Presse:Spielepionier Ferdinand de Cassan gestorben