『ラブレター』に続くミニマルな人狼系推理ゲーム。ゲームマーケット2014秋にカナイ製作所から発売された。テーマも『ラブレター』を引き継ぎ、旅人と姫の逢瀬を、大臣と兵士が正体をつきとめて阻止することを目指す。
プレイヤーは「姫陣営」と「大臣陣営」に分かれて互いの勝利条件を満たすことを目指す。しかしお互いの正体ははじめ、味方すらでも分からない。各ラウンドに行動の順番を決めるカードが配られ、その順番にほかのプレイヤーの正体を確認したり、身を隠したりしていく。相手の行動から正体を推理し、相手陣営に属するプレイヤーをあぶり出す。旅人からの手紙に、応えようとする姫。それを邪魔しようとする大臣。姫は無事に、旅人と語らうことができるだろうか。
人狼に対するアンチテーゼとしてカナイ氏が打ち出したのは「プレイヤーは基本的に喋ってはいけない」というルール。プレイヤー扮する人物たちは暗い夜の森に隠れ潜んでいるので、音を立てると見つかってしまうのである。相手の行動だけで推理するので、おしゃべりが苦手な人でも楽しく遊べる。また喋ってはいけない分、ゲームが終わった後の会話が盛り上がるゲームだ。
・TGiWレビュー:シークレットムーン