波瀾万丈の人生ゲーム
タイトルは「カリキュラム・ヴィタイ(curriculum vitae)」の略で、履歴書の意味で世界共通で使われている言葉だ。経歴の欄に書き込まれるであろう学歴、職歴、それに資格、趣味、家族などをこのゲームで決めていこう。ダイスの出目でカードを集めるポーランドの人生ゲームだ。
場に5枚のカード(はじめは青年期)が並べられてスタート。自分の番にはダイスを4個振り、出た目の組み合わせで取れるカードを取る。カードにも目が付いており、その目は次回以降にダイスに加えられ、よりカードが取りやすくなる。こうしてカードの効果を累積させて、どんどん難しいカードに挑戦していく。
出目は十字マーク(健康)、電球マーク(知識)、男女マーク(人間関係)、ドルマーク(お金)、ニコニコマーク(幸運)、ションボリマーク(不運)の6つで、例えば「献血」というカードなら健康2つを支払って手に入れ、人間関係1つが付いてくる。老年期に登場する「孫」は、幸運2つ、人間関係、お金が必要になるが、幸運と人間関係と健康をもたらしてくれる。このように、それぞれの目の意味がカードに関連しており、単に出目を揃えるゲームではない。
振り直しは2回までできるが、不運の目が3つ出るとカードを1枚捨てなければならない。不運を別の目に変えるカードもあるが、たくさんのお金などと引き換えに、不運が最初から付いてくるものも。
簡単なカードの多い青年期から、壮年期、老年期までプレイして終了。カードの目の数や、カードの種類別ボーナスなどを加えて得点の多い人が勝ち。
4人プレイで60分。ダイス目の割り当てに結構悩むのでダイスゲームにしては長めのプレイ時間である。優勝したのはだーゆさんで、序盤は就職できなかったが、結婚したあたりから運気が急激に上昇し、大量カードゲットで突き放した。序盤から親の会社に就職してお金だけはあった神尾さんは資産を築き、ぽちょむきんすたーさんはアスリートから科学者に転身し、私はCEOになって世界一周と、みんな派手な人生を送っていた。就職難や華麗なる転身、趣味への傾倒など、会話が盛り上がるゲームである。
CV
F.ミルンスキ/グランナ(2013年)
2~4人用/10歳以上/60分
ゲームストア・バネスト:CV:履歴書
テンデイズゲームズ:CV:シーブイ
グループSNEとcosaicから日本語版が発売予定