審査員は授賞式の前夜に投票して大賞を決定する。ノミネート作品のデザイナー、イラストレーター、出版社の代表が招かれ、エキスパートゲーム大賞(灰色のポーン)、年間ゲーム大賞(赤いポーン)の順に発表された。それぞれ3タイトルのノミネート作品を順番に紹介した後、大賞が発表された。
『アンドールの伝説』でエキスパートゲーム大賞を受賞したM.メンツェル氏はインタビューで、このゲームを息子と一緒に作ったことを明かし、行動をするたびに進む時間マーカーが気に入ったと答えた。『花火』のデザイナーであるA.ボザ氏はフランスから授賞式に参加。一昨年、『世界の七不思議』でエキスパートゲーム大賞を受賞していたボザ氏は、古典的な要素をもったゲームを作ろうとしているときに偶然できあがったものであることと話した。
審査員はノミネート発表段階から、小箱でも面白いゲームが多かったと述べているが、ボードを用いないカードゲームがドイツ年間ゲーム大賞を受賞するのは『ドミニオン』に続いて2回目。小箱で受賞するのは初めてとなった。オリジナルがドイツ国外のゲームが受賞するのは通算12回目。フランスの作品が受賞するのは『チケットトゥライド』『ディクシット』に続いて3回目となる。
ボザ氏はツイートで関係者に感謝を述べ、「信じられない/素晴らしい話」とコメントしている。
Thanks again folks ! It’s just an incredible / wonderful story 🙂 🙂 #Hanabi #sdj
— Antoine Bauza (@Toinito) July 8, 2013
ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表はすでに先月10日に発表され『お姫様を助けるのは誰だ(Der verzauberte Turm)』が選ばれている(当サイトのニュース)。
『花火』は多言語版が今月4日にホビージャパンから発売されており、『アンドールの伝説』は日本語版が8月下旬にアークライトから発売される予定だ。