ろくでなし(Fiesling)

え、私なんですか?

性格カードの置き方をもとに、プレイヤー間の誰だ問題になっているか予想するドイツのコミュニケーションゲーム。『ディクシット』以来、プレイヤーに楽しみ方を任せるゲームがドイツでも広がっているが、参加者そのものをお題にするダイレクトさは極限まできたという感じである。
出題者は2人一組となって、プレイヤーチップを1枚引く。プレイヤーチップには参加者の番号が書いてあり、今回のお題となる。出題者自身がお題になることもある。
出題者は性格カードを引く。「神経質」「お人好し」「しつこい」などの性格が書かれており、お題のプレイヤーにどれくらい当てはまるかを5段階で評価する。それから、もう1人の出題者が、その評価を変えることができる。順番交替して、もう1枚性格カードを置いたら1回目の予想タイム。
ほかのプレイヤーは、2枚の性格カードの位置を見て、誰がお題になっているか予想する。予想したらまた2枚の性格カードを出して2回目の予想タイム。そしてまた2枚の性格カードを出して3回目の予想タイム。1、2回目から予想を変更しなくてもよい。そしていよいよ答えを発表する。「えっ、この人だったの?」「やっぱりそうだと思った!」
1回目の予想で当てたら3点、2回目は2点、3回目は1点。出題者は過半数に当ててもらえれば3点。出題者を1人ずらして次のラウンドを行い、1周したら得点を競う。
出題者2人の評価がずれているところが大きなヒントになる。「上品」がマックスから一気に下がったのでもしやと思ったら私だった。実は下ネタが嫌いじゃないということがばれていた。もしかしたら自分がお題ではないかと、じわじわ分かってくるのはスリルがある。
失礼な性格カードもどんどん出てくるので、気心のしれた仲間同士で遊びたい。とはいえ、初対面で遊んでも、第一印象でビッドして、実際はどうかを答え合わせの後に本人が修正すると、自己紹介タイムのようになって楽しい。
Fiesling
C.ウェーバー/フッフ&フレンズ(2011年)
3〜8人用/10歳以上/20〜30分
国内未発売

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