『戒名―なぜ死後に名前を変えるのか』

2005年増補新版。仏式の葬儀の中核をなす戒名について歴史的展開、社会的機能、宗教的意味を分析し、今後の展開と対策を考える本。 宗教学者が書いたものなので、戒名の宗教学的意味のところが一番大切だと思うのだが、祖先崇拝一般 …

『子の世話にならずに死にたい 変貌する親子関係』

田舎のお寺でも、首都圏にいる檀家さんが少なからずいる。さらに、子どもたちが首都圏に住み田舎には年寄り夫婦だけという世帯は数え切れないほどだ。そしてその数は今後どんどん増加していくだろう。核家族化は、首都圏だけの問題ではな …

『ナムカラタンノーの世界―『千手経』と「大悲呪」の研究』

禅宗では般若心経よりも頻繁に読んでいるのではないかという陀羅尼、大悲呪(だいひしゅ)。なぜ禅宗なのに真言?意味は?効能は?という疑問に答える書。 効能は地獄に落ちないで浄土に往生できること、悪い死に方をしないこと、現世の …

『せとぎわの仏教―僧侶と寺院の未来』

仏教ブームだなどというけれども、寺院のもつ危機感は近年増している。過疎化と個人主義化による檀家制度の変容、お寺を中心としてきた地域コミュニティの崩壊、葬儀社主体の葬儀、無宗教を標榜する世代の成長……世の中の動きに無自覚な …