『思考の憑きもの 論より実践のクリティカルシンキング』

著・パオロ・マッツァリーノ/二見書房, 2022 久しぶりにマッツァリーノが読みたくなって調べたら、出版からもう3年も経っていたが、中身は全然古くないどころか、「選択的夫婦別姓反対論は理由なき反抗」は今こそ読むべきものだ …

『教育にひそむジェンダー―学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる』

著・中野円佳/ちくま新書、2024 プリンセスと王子様、紅一点キャラクターの扱われ方、男子部長と女子マネージャー、女子の理系選択のしづらさ、実家離れ・浪人の回避などなど、赤ちゃんから幼児、小学生、中高生、大学生と章立てし …

『利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生き直すための哲学』

著・近内悠太/晶文社 『正法眼蔵・観音』において「観音菩薩はたくさんの手眼を用いてどうするのか」「人が夜間に手を後ろに回して枕を手探りするようなものだ」(如人夜間背手摸枕子)という禅問答が出てくる。観音菩薩が慈悲の心をも …

『日本仏教に未来はあるか』

著・平岡聡/春秋社 歴史的に特異な発展をたどった日本仏教も、社会から必要とされなくなっている現在、生き残りをかけて、戒律復興、組織改革、葬式の再建を提言。以下印象に残った箇所と感じたことのメモ。 僧侶の結婚について 韓国 …