『孤独の科学: なぜ寂しくなるのか なぜつながりを求めるのか』

著・ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック/河出文庫 孤独感が引き起こす健康への悪影響を、さまざまな実験を通して明らかにする論考。大乗仏教からボードゲームまで、自分が大切にしているものを再評価するきっかけとなった。 …

『モヤモヤする正義』

著:ベンジャミン・クリッツァー/晶文社 表現の自由か規制か、少数派の包摂か多数派の権利保護か、意見が対立する中で揺れ動く正義、特に公共的理性についての論考。一言でいえば「過ぎたるは及ばざるが如し」「不適切にもほどがある」 …

『論理的思考とは何か』

著・渡邉雅子/岩波新書 短大の小論文で「〇〇について考えてみたい」から始まって「〇〇は大事だと思った」という文章を書く学生が結構おり、結論、3つの理由、結論の再説という5段落形式を指導するようになった。前者は本書で言うと …

『科学的根拠で子育て 教育経済学の最前線』

著・中室牧子/ダイヤモンド社 子育てに成功した親の話よりもエビデンスをということで、信頼性の高い学術論文に基づいて、非認知能力、家族の関わり、勉強習慣、友達の影響、別学と共学、性差などについての知見を紹介。本書でもすべて …

『思考の憑きもの 論より実践のクリティカルシンキング』

著・パオロ・マッツァリーノ/二見書房, 2022 久しぶりにマッツァリーノが読みたくなって調べたら、出版からもう3年も経っていたが、中身は全然古くないどころか、「選択的夫婦別姓反対論は理由なき反抗」は今こそ読むべきものだ …