『科学的根拠で子育て 教育経済学の最前線』

著・中室牧子/ダイヤモンド社 子育てに成功した親の話よりもエビデンスをということで、信頼性の高い学術論文に基づいて、非認知能力、家族の関わり、勉強習慣、友達の影響、別学と共学、性差などについての知見を紹介。本書でもすべて …

『思考の憑きもの 論より実践のクリティカルシンキング』

著・パオロ・マッツァリーノ/二見書房, 2022 久しぶりにマッツァリーノが読みたくなって調べたら、出版からもう3年も経っていたが、中身は全然古くないどころか、「選択的夫婦別姓反対論は理由なき反抗」は今こそ読むべきものだ …

『教育にひそむジェンダー―学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる』

著・中野円佳/ちくま新書、2024 プリンセスと王子様、紅一点キャラクターの扱われ方、男子部長と女子マネージャー、女子の理系選択のしづらさ、実家離れ・浪人の回避などなど、赤ちゃんから幼児、小学生、中高生、大学生と章立てし …

『利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生き直すための哲学』

著・近内悠太/晶文社 『正法眼蔵・観音』において「観音菩薩はたくさんの手眼を用いてどうするのか」「人が夜間に手を後ろに回して枕を手探りするようなものだ」(如人夜間背手摸枕子)という禅問答が出てくる。観音菩薩が慈悲の心をも …