自宅ゲーム会011123

自宅ゲーム会01/11/23

Kさんが結婚式にお呼ばれしていたので一緒にKさんの実家に帰省し,Kさんの留守中にN君・R君をお呼びして3人でゲーム.祝日ということで何かと忙しい人が多く,10人くらいに声をかけて結局2名.だが3人で楽しめるゲームを研究するにはもってこいの機会となった.

バトルラインカルカソンヌカタンブック・大レースロイヤルターフメディナ

バトルライン(Battle Line / R.Knizia / GMT)

 R君が少し遅れるというので,それまでの間2人ゲーム.終始有利に進めていた私が,フラッグを4本取ったところであとの手札がかみあわなくなり,カス連発.絶体絶命だったN君がフラッシュやカスの点数高めでフラッグをどんどん取り,逆転勝利しました.ストレートフラッシュやスリーカードばかり狙わず,穏当にフラッシュやストレートで取っていくことも必要だと思わされました.

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カルカソンヌ(Carcassonne / K-J.Wrede / Hansim Glueck)

 フランスの街カルカソンヌをタイルを並べながら作っていくゲーム.手軽さがうけて2001年の年間ゲーム大賞,ドイツゲーム賞を獲得しています.手番にはタイルを1枚置いてそこに手下のコマを1コ置くだけ(手下のコマは置かなくてもよい).都市・街道・修道院など街の地形が完成したときにそこに手下がいれば点数が入ります.これだけ簡単なのに,ゲームの楽しさはいっぱいつまっています.ほしいタイルを引いてきたときの興奮,狙い通りに地形を完成させたときの喜び,他のプレイヤーに便乗されたり妨害されたときの悔しさ….単なる引きゲームだと侮ってはいけません.タイルのパターンを覚えたり,大きい都市に便乗するためにタイルを周囲から配置したりと,考えることも結構あります.
 今回は計3回プレイしました.1回目は通常ルール.全員手札としてタイルを1枚持っていて,他のプレイヤーの手番中に考えておくということにしました(のごさんの提案による.やりとりが少なくなるなどの変化は多少ありますが手番になってから引くのと実質的に変わりません).草原はルール改正で完成した都市ごとに3点ももらえるようになりましたが,置いた後の発展から取り残されることもあってよしあしです.都市のパーツがうまくかみあって私がトップ.
 2回目はタイルを3枚手札にしてその中から選んで置けるというヴァリアント.計画的に置いていけるので,大きめの都市を作ることにに挑戦できます(欲張りすぎて失敗する訳ですが).3回目は自分が置いたばかりのタイルにはコマを置けないというヴァリアント.修道院を引いてきても次のプレイヤーがコマを置くことになるので,わざと町外れに置いたりするようになります.
 この他にも,手番プレイヤーがタイルを人数分引いて,選びながら全員に配布するというのも面白そうだという話になりました.いろいろなヴァリアントでも楽しめるゲームで,国内でも「6ニムト!」級に普及することを予感しました.

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カタンブック・大レース(Der Grosse Rennen/ Kosmos)

 カタンブックには,3人専用のボードが組まれたシナリオが2つだけあります.「大レース」と「スペシャリスト」です.その中の「大レース」が通常のルールと違うところは,勝利ポイントがないことです.各プレイヤーは長めに作られたボードの端からスタートして街道や船を伸ばし,逆の端にたどり着くことを目指します.ゴール地点に一番最初に都市を建てたプレイヤーが勝ちです.母国島からスタートしてすぐに海に出ますが,途中また陸地を通っていかなければならず,開拓地を建てて上陸し,また海に出るときに開拓地を建てます.道が狭いので他プレイヤーのルートと重複してもよいという特別ルールがあります.
 勝負は木材にありました.はじめ木材バブルに踊ったR君が独走しかけましたが,出目が変わっていきます.N君は鉱石と鉱石港で他の材料を調達するという作戦です.私は一般港でちまちまと揃えながら進んでいたのですが,母国島に都市を作ってからどんどん調子が上がり,ダントツで一等賞.サイコロの出目はかなり偏っていると思われます.カタンでは必ずサイコロの出目が悪い私とN君ですが,今回は特に6があまり出ず,6に集中していたN君はダメージが大きかったと言えます.

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ロイヤルターフ(Royal Turf / R.Knizia / alea)

 気分転換に軽めの競馬ゲーム.今年の年間ゲーム大賞ノミネート作品で,ルールが簡単なため息抜きに結構やっています.
 はじめに馬がパドックに並んだところで状態を見ながらビッドします.安定した走りの馬か,ダイス目によって走ったり走らなかったりする気まぐれな馬か,どれを選ぶか迷います.ビッドが終わってレースが始まると順々にダイスを振って馬を進めていきます.進んだ先のマスに別の馬がいたらその手前の空いているマスまでしか進めません.自分の応援している馬をうまく進めて,他のプレイヤーの馬は出目が悪いときに少ししか進めないようにします.最後に自分のビッドした馬が入賞すれば配当金です.ビリだと逆にお金を払わなければなりません.ビッド数が少ないほど配当は多くなります.3レース行い,最も配当金を得たプレイヤーが勝利します.3レース目は,配当金がいきなり倍になります.
 はじめみんなが邪魔しあって馬がなかなかスタートしないという場面もありましたが,3レース目のさらに倍!が効いてN君が一位.自分だけが2口かけていた馬が入賞したときの喜びはひとしおです.オセロ(黒)とアールグレイ(灰)は強いのですが,その分邪魔されやすくてなかなか勝てませんでした.

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メディナ(Medina / S.Dorra / Hans im Glueck)

 アトラス山脈麓の街づくりゲーム.「1号線で行こう」のドーラ作で,今年のドイツゲーム賞2位に入りました.木の大きなコマで街ができていく様は,心躍るものがあります.
 手番には置き方のルールに従って建物,屋根,ヤギ小屋,城壁,人間のいずれかを2つずつボードに配置していきます.建物は4色ありますがはじめは誰のものでもありません.誰かが自分の色の屋根を置いて初めて,その人のものになります.ところが屋根を置くとそれ以上建物を付け加えられなくなってしまいます.皆で建物を育てつつ,どこで出し抜いて屋根を置くかがひとつのポイントになります.自分の建物にしたら,ヤギ小屋をつけたり,城壁や人間を近づけて建物の価値を高めます.同じ色の建物を1人のプレイヤーが2つ以上持つことができないので,同じ色の建物は他のプレイヤーのものとなります.それはわざと狭いところに建てて大きくできないようにします.全員が全色の建物を保有して,手持ちのコマを全部置き終わったら建物の価値を合計し,勝敗を決めます.
 1回目はN君が独走態勢に入ろうとしたところで,「屋根を持っているプレイヤーが1人だけになったら,手番ごとに最低1つずつ屋根を置いていかなければならない」というルールについて疑惑が発生し,やり直し(結局間違っていなかった).2回目は軽い倦怠感の中でマンションのようなふざけた配置をしていたら,そこをN君がおさえてダントツ(写真右下、黄色の屋根).序盤は何をしていいかわからないほど漠然としているのですが,次第にこう置いた方がよい,こう置かなければならないというパターンが出てきて,ぬかりなく自分の建物を大きくし,他人の建物を妨害することがポイントです.


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