ケーキトッピング(Topp die Torte!)
目測で色合わせ
目測で色が合うようにケーキを重ねていくキッズゲーム。ヴァルシュのキッズゲームで、今年のドイツ年間キッズゲーム大賞に選ばれた。タイトルの”Topp”は動詞toppenの命令形で「乗せよう」という意味。合うか合わないか微妙なタイルを選ぶのが大人でも悩ましい。
各自、ケーキの一番下の段を置いてスタート。それぞれ2枚のケーキタイルから1枚を選んで配置する。実際において選ぶことはできず、離した状態で目測で選ぶのがポイント。余った1枚はそれぞれ隣のプレイヤーに渡し、新たに1枚を引いて2枚からどちらかを選ぶ。
選んだケーキタイルを配置したら、下の段と地層の色が合ったところから砂糖トークンや得点を獲得する。獲得した砂糖トークンは自分のボードの瓶に入れ、3~5色揃ったらメダルと交換できる。このメダルが得点となり、規定枚数のケーキトークンを置いた後、金の砂糖トークン(ジョーカー)で最後のメダルをもらって、ゲーム中の得点と合わせて勝敗を決める。
色が合っている限り、ずっと下の段からも砂糖トークンが手に入るが、同じ色ばかり集めていては効率が悪い。何の色が足りないか考えて、その色が合うように配置したいところだが、そう都合よくいいタイルが周ってくるとは限らない。「うわ、どれも合わねー!」という悲鳴があちこちで上がる。
わずか1mmの差で決まる場面もあり、大人だけでも遊びごたえはある。しかしコンポーネントが多いことに加え、色が合っているかどうか、いくつ砂糖トークンがもらえるかの判定は結構難しく、子どもだけで遊ぶときは大人がGMをやったほうがよさそう。最後に優勝トロフィーの花火タイルを最上段に置いてあげるところまで含めて、テキ屋のおじさんのような楽しさがある。
Topp die Torte!
ゲームデザイン:W.ヴァルシュ/イラスト:M.ヴェルドゥ
シュミットシュピーレ(2024年)
2~4人用/6歳以上/20分
異種格闘戦『アンマッチド:コブル&フォッグ』日本語版、8月26日発売
レストレーションゲームズ(アメリカ)による非対称デッキ&ミニチュアゲームシリーズ作品で、オリジナルは2020年に発売された。ゴールデンギーク賞2人ゲーム部門ノミネート。ヴィクトリア時代のイギリスを舞台に、ドラキュラ、ジキルとハイド、透明人間、シャーロック・ホームズが運に頼らない戦闘解決システムで異種格闘を繰り広げる。
ドラキュラは花嫁たちと連携して盤面を制圧し、吸血で体力を回復しながら相手を追い詰める支配型ヒーロー。敵の攻撃力や行動を逆手に取り、有利な展開へと誘導するのも得意とする。ジキルとハイドは二重人格によって攻守を使い分けるアグレッシブな変化型ヒーロー。透明人間は霧のトークンを巧みに操って移動し、奇襲を繰り返す一撃離脱型アサシンで、シャーロック・ホームズは相手の手札を読み解き、証拠を突きつけて行動を封じる知略型ヒーロー。ワトソンとの連携で隙のない立ち回りができる。
2人では個人戦、3~4人ではチーム戦でプレイする。デッキと能力はヒーローごとに異なり、リアルな造形のミニチュアも雰囲気を引き立てる。2つの戦場「ソーホー」と「バスカヴィル館」を収録するほか、『バトル・オブ・レジェンド』『アドベンチャー テイルズ・トゥ・アメイズ』などドシリーズの他のセットと組み合わせてプレイできる。