供物プレイスメント『イノリの谷』日本語版、9月下旬発売
『ゲームオブチップス』のフランス人デザイナーコンビが手掛け、スペースカウボーイズ(フランス)から発売される今秋の新作。中量級のワーカープレイスメントゲームで、巨大な聖なる木のもとに暮らす村人たちが、精霊に供物を捧げて祝福を授かる。
手番には、ゲームボードか場の旅カードにあるスペースに供物マーカーを配置し、精霊からの祝福や得点を得る。スペースによりコストがあり、すでにもっている祝福の色や数を参照するため、集める祝福の色も考えなくてはならない。
すべてのプレイヤーが手持ちの供物マーカーを置き終えるとラウンド終了で、旅カードの確認を行う。すべて埋まっていれば達成、埋まっていなければ未達成となるが、得点や次のカードの色が異なるため、他プレイヤーと協調したり、あえて達成を避けたりすることも。他プレイヤーの動向を注視し、最適な選択を行おう。4ラウンドで得点の最も高いプレイヤーが「大いなる樹の守り人」となる。
複雑なリソースマネージメントを省き、ワーカープレイスメントが生み出す協力と競争のインタラクションにフォーカスした作品。幻想的なイラストに、シンプルなルールと短めのプレイ時間で繰り返し遊べる。
内容物:ゲームボード 1つ、祝福トークン 90個、供物マーカー 30個、カード 54枚、ルーンタイル 15枚、祭壇タイル 6枚、得点マーカー 4個、ルールブック 1部
聖獣を召喚してコンボ『ヴェイル オブ エタニティ』日本語版、9月13日発売
世界中から集められた聖獣たちを集めるカードコンボゲーム。韓国人デザイナーの作品で、マンドゥーゲームズ(韓国)から発売された。
毎ラウンド、山札から聖獣カードがめくられ、種類別に中央の場に置かれる。スタートプレイヤーからスネークドラフト(『カタン』の初期配置式)でほしいカード2枚に自分のマーカーを置いて「捕獲」し、それらのカードを手札に入れるか、売却して魔石を得る。
手札のカードは魔石のコストを支払うことで自分の前に「召喚」でき、即時効果や永続効果で魔石や得点が得られる。これを繰り返して誰かが規定点に達するか、10ラウンドでゲーム終了。得点で勝敗を決める。
魔石は価値1、3、6の3種類があり、お釣りが出ない上に、手持ちは合計4個までという厳しい制限がある。また召喚できる聖獣もラウンド数までとなっており、もっと召喚したければ、魔石を支払って不要な聖獣を破棄しなければならない。拡大再生産しにくいデザインが遊びやすさになっている。
とはいえ終盤はカードコンボで一気に大量得点できる場面もあり、それを可能にするカードのドラフトをめぐり、他プレイヤーとのインタラクションも楽しめる。ドラゴンを頂点とする70種類の聖獣は、世界各地の神話に登場するものばかりで、思い入れを強めるイラストも見どころだ。
内容物:ゲームボード 1枚、ドラゴンの《エタニティ》のスタンド 1体、得点ボード 1枚、ラウンドマーカー 1個、魔石 42個(赤い魔石 16個、青い魔石 14個、紫の魔石 12個)、スタートプレイヤーマーカー 1枚、プレイヤーマーカー 8個(4色各2個)、得点マーカー 4個(4色各1個)、カード 70枚、プレイヤータイル 4枚(4色各1枚)、説明書
ヴェイル オブ エタニティ(The Vale of Eternity / Hong / Mandoo Games+Sugorokuya, 2023-24)
スネークドラフトで確保したカードを獲得か売却。コストを支払って自分の前に出しコンボで得点を稼ぐ。所持金とプレイできるカード上限により派手なプレイができない分、緻密なコンボ組み立てが必要 pic.twitter.com/6VmK7HQ9UD— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) September 25, 2024