ニュルンベルク’23:シュミットシュピーレ
ボードゲームを含む玩具全般の見本市「ニュルンベルク・シュピールヴァーレンメッセ2023」が今年は2月1~5日にドイツ・ニュルンベルクで開催される。そこで発表が予定されている新作を出版社別に紹介。邦題は直訳したもので、国内販売されるときには変更される可能性がある。
ゲームデザイン:L.ブルクハルト&J.ヴァグナー、イラスト:R.シュトルス、2~5人用、8歳以上、30分、3月発売予定。
ネコたちのカフェで顧客に最もおいしいホットドリンクを提供し、バリスタポイントを競う。エスプレッソ、エスプレッソ・マキアート、ドッピオ、カプチーノ、ラテ・マキアートのカップに、エスプレッソマシンから出てくるコーヒーとミルク牌ストーンを入れ、その組み合わせによって、バリスタポイントとお金が変わる。
5つのコーヒーを完成させたらゲーム終了なので、スピードも問われるが、最終的にはバリスタポイントの勝負なので、うまいミックスを確保することも考えなければならない。
ゲームデザイン:B.シュヴェア、1~4人用、10歳以上、45~60分、3月発売予定。
2442 年、海面が上昇し、陸地を飲み込んだ。文明の残骸から最新技術を搭載した深海都市「新しいエデン」を作り、水中での人類の生存を確保しなければならない。
毎回供給される資金を元手に、巨大工場または闇市場からの有用なモジュールを中央のステーションに取り付け、新しい資源や能力を獲得していく。しかし残骸の再利用は壊れやすく、スクラップとビルドの両方をバランスよく行っていかなければならない。安全で住みやすい海中ステーションを作ることはできるだろうか?
ゲームデザイン:R.クニツィア、2~4人用、10歳以上、45~60分、3月発売予定。
今年2月に日本語版が発売されるガラス細工を作って売るドラフト&タイル配置ゲームの拡張セット。追加の利点をもたらすドゥガート、ドージェに影響を与える有力市民、全部で 9 つあり、さまざまな方法で入手することで高得点をもたらす「傑作」が加えられる。
ゲームデザイン:I.ブラント&M.ブラント、1~4人用、8歳以上、20分、3月発売予定。
2016年に発売された同タイトル(『アンコール』)のロール&ライトゲームをリメイク。3つのカラーダイスと3つの通常ダイスを振り、手番プレイヤーがその中から選んでシートにマークを付け、残りのプレイヤーは残りから選んでマークする。耐久性のあるダイス、ホワイトボード、ダイスタワーが付属し、さらにミッション達成を目指す協力ゲームモードも追加。どこに重点を置いてゲームを進めるかで結果も変わる。ソロバリアントも付属。
ゲームデザイン:C.ウェーバー&J.ゼメ、3~6人用、8歳以上、30分、3月発売予定。
積み木で6枚のイラストのいずれかを表現し、他のプレイヤーに当ててもらう。イラストは結構複雑なモチーフが描かれているが、制限時間は30秒しかない。回答権は各プレイヤー1回だけ。焦らずに観察して親が表現しようとしているものを見つけ出そう。
デザイナーは『それ何やねん』『シンボルで言いましょう』など推測ゲームを手掛けてきたウェーバーと、『ごきぶりポーカー』『おばけキャッチ』のゼメ。共にルクセンブルク在住のデザイナーが初めてコンビを組んだ作品。
ゲームデザイン:A.ヴレーデ&C.カンツラー、2~6人用、7歳以上、15分、3月発売予定。
お題のイラストにできるだけ少ない試行回数でたどりつくことを目指す協力お絵描きゲーム。目が開いている/閉じている、手が上がっている/下がっている、足が開いている/閉じている、体型が上三角/下三角の各要素で、いくつ当たっているかだけ教えてもらって、正解に近づけていく。
4回の試行の合計が成績になる。キッズ向けの推理ゲームだが、バリアントルールで難易度を上げることもできる。
ゲームデザイン:B.シュヴェア、2~6人用、8歳以上、15~30分、3月発売予定。
『バットマン』をテーマにしたトリックテイキングゲーム。プレイヤーはキャットウーマン、ヘアリー・クイン、リドラー、ジョーカーなどのスーパーヴィランとなって、バットマンの妨害をかわして町に混乱を起こし、カオスポイントを競う。
スーパーヴィランの特殊能力を活かし、バットマンとの遭遇をさけて、町のあちこちで暴れまくろう。
ゲームデザイン:M.トイブナー、2~4人用、6歳以上、15分、3月発売予定。
公海を掃除するキッズ向けの協力ゲーム。船を進めてテーブル上に散らばるゴミタイルを集めていくが、中には海の生き物タイルも混ざっており、うまく避けて集めなければならない。すべてのゴミを回収できれば全員の勝利となる。
ゲームデザイン:C.カンツラー&T.マロルド、2~8人用、7歳以上、15分、3月発売予定。
ダイスを振って足し合わせるか、一の位と十の位にするかでプレイヤーシートにマークしていく。ボーナスを使って追加でマークでき、全てのマスを最初にマークすることを目指す。
高速でコーナリング『ヒート』日本語版、1月下旬発売
『ディープブルー』や『コペンハーゲン』などの作品があるデンマーク人デザイナーコンビによる作品で、デイズオブワンダー社(フランス)から2022年に発売された。1960年代を舞台にしたレトロ感漂うモータースポーツレースゲーム。
ラウンド毎にギアをシフトし、それによりこのラウンドでプレイするカードの枚数を増減させる。7枚の手札からカードを選び、前にいるレースカーから公開してその数だけ進める。
コーナーには制限速度があり、超過するとヒートカードを使うか、さもなければスピンしてしまう。使ったヒートカードはデッキに入り、クールダウンで取り除かれるまで手札を圧迫する。規定ラップ数で先にゴールしたプレイヤーが勝利。
アメリカ、フランス、イタリア、イギリスの4コースが付属するほか、マシンをカスタマイズできるガレージモジュール、1人からの少人数でも楽しめるレジェンドモジュール、コースに変化をもたらす天候と路面状況モジュール、複数ゲームで戦うチャンピオンシップルール、競技性の高いトーナメントモードもあり、さまざまなレースが楽しめる。
内容物:大型両面印刷ボード 2枚(4コース)、コースカード 4枚、レースカー 6台(対応色のギアポーンつき)、プレイヤーマット 6枚、スピードカード 72枚、ヒートカード 48枚、ストレスカード 37枚、改良カード 114枚、スポンサーシップカード 35枚、レジェンドカード 10枚、イベントカード 10枚、レジェンドマット 1枚、チャンピオンシップマット 1枚、天候トークン 6個、路面状況トークン 12個、プレス席スタンド 2つ、スコアシート 1冊、ルールブック 2部
ヒート(Heat: Pedal to the Metal / Granerud, Pedersen / DoW, 2022)
ギアで決めた数だけ手札をプレイしてマシンを進める。コーナーには制限速度があり、超過するとヒートカードがデッキに入る。ヒートカードがなくなるとスピンするので、適宜冷却して戻しつつ、ここぞというところで一気に進める。 pic.twitter.com/91Q89pwiGI— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) April 2, 2023