カム・セイル・アウェイ!(Come Sail Away!)
満室間際の最終調整
豪華客船に乗ってくるお客さんを、順番に適切な船室に配置するゲーム。Saashi&Saashiの新作で、ゲームマーケット2023春前日の「暮しとボードゲーム超新作体験会」で遊ばせてもらった。Saashi&Saashiは今回、ゲームマーケットに出展しておらず、この作品は7月の発売となる。
各自2枚の手札から1枚を選んで、そのカードに指示されたミープルを自分の船室に配置する。4色あるミープルには乗ってくる順番があり(左か右から)、その順番に従って好きな船室から一筆書きになるように1個ずつミープルを置いていく。いわゆる「ドーン歩き」である。
客室にはさまざまなパターンがあり、特定の色しか入れない部屋、2色のペア、全色違いなどがある。部屋が満室になれば裏返して得点。さらに部屋の種類により早いもの勝ちボーナスがある。一方、条件に合わないと「不満客」となって失点になってしまう。
残りの1枚は隣の人に送って1枚補充。これを繰り返して規定ラウンドで勝利点を競う。
最初のうちはどうやっても置けるが、部屋が埋まってくる後半になるにつれて待ちが狭くなる。そこをカバーするのがトランクである。トランクは、特定の船室にトランクを持っているお客さんを入れると進み、船室を追加したり、失点になっていたミープルを好きな船室に入れたりできる。さらに進めばボーナスが増えるので、こちらも逃さないようにしたい。
プレイ時間はちょうど25分。カードの引き運も含めた心地よいままならなさと、お客さんを完璧に案内できたときの気持ちよさが楽しいゲームである。
Come Sail Away!
ゲームデザイン:Saashi&D.チョウ
Saashi & Saashi(2023年)
1~4人用/10歳以上/25分
Saashi & Saashi:カム・セイル・アウェイ!
タイルコネクション『ワタルート』日本語版、6月24日発売
オリジナルはアイデンティティゲームズ(オランダ)から2016年に発売された。タイルをおいて、ボードの端から端をわたる道をつなげる2人用アブストラクトゲーム。
手番には自分の色のタイルをボード上に配置する。前に置いたタイルにつなげる必要はないが、最終的にボードの端から端までつながれば勝利となる。
3マスのタイルのほか、4マスのタイルと5マスのタイルが各自1枚ずつあり、どこで使うかがポイントになる。相手のタイルの上を横切ることはできないが、自分の色のタイル同士であれば1段だけ重ねておけるところも多様な戦略を生む。
内容物:小タイル 60枚、中タイル 2枚、大タイル 2枚、ボード 1台、遊び方説明書 1冊