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最高品質のシャンパンを生産『ドン・ピエール』日本語版、4月下旬発売

ホビージャパンは4月下旬、『ドン・ピエール(Dom Pierre)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:ローラ&コスタ、イラスト:O.ファネーレ、2~4人用、12歳以上、60~120分、8800円(税込)。

パイルアップゲームズ(ポルトガル)から2022年に発売された作品。18世紀フランス・シャンパーニュ地方を舞台に「メゾン・ド・シャンパーニュ」を経営してシャンパンを生産販売する。

手番にはプレイヤーボード上のディスクを1枚移動してブドウの栽培と収穫、シャンパンの生産、販売経路の確保などの6つのアクションから1つを行う。各アクションは使うたびにレベルが上がって効率が良くなるが使用回数に制限があり、幅広くさまざまなアクションを行うことで特殊能力を得られるため、他のプレイヤーの動向を把握しつつ、バランスの良いアクション選択がカギとなる。

使用回数を使い切ったアクションのコマがゲームボードに移動し、全員の合計が一定数になったらゲーム終了。シャンパンの出荷などで獲得した勝利ポイントで勝敗を競う。

悩ましいリソースマネージメントとアクションの選択の中で、当時のシャンパン作りに触れられる戦略ゲームだ。

内容物:ゲームボード 1枚、個人ボード 4枚、名声ボード 1枚、ブドウ 51個(3色)、布袋 1枚、アクションディスク 24枚(4色)、得点マーカー 8個(4色)、労働者 36個(4色)、収穫タイル 45枚、シャンパンタイル 40枚、灰色の補助品トークン 16個、青の補助品トークン 16個、名声トークン 16個、相場タイル 5枚、ヴィンテージトークン 12個、100/200VPトークン 4個、修正トークン 18個、コイン 28枚、初期カード 4枚、目標カード 45枚、市場カード 60枚、早見表カード4枚、ルールブック 1部

dompierre

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『カタン』の作者クラウス・トイバー氏逝去

『カタン』や『バルバロッサ』の作者であるクラウス・トイバー氏が4月1日、重篤な急病のため70歳で逝去したことが、カタンスタジオなどの発表で明らかになった。日本のボードゲーム愛好者からも驚きとともに哀悼の言葉が次々と寄せられている

トイバー氏は1952年ドイツ・ヘッセン州生まれ。歯科技工士の傍らヒット作を連発し、TMシュピーレ(1993年)、ゴルトジーバー(1995年)設立にも関わっていたが、『カタン』のヒットで1999年から専業ボードゲームデザイナーとなった。2002年に息子のグイド・トイバー氏と共に有限会社カタンを設立し、カタンのライセンス管理やデジタル化を行ったほか、もうひとりの息子であるベンヤミン・トイバー氏と親子で新作も発表していた。

代表作は『バルバロッサ』(1988)『貴族の務め』(1990)『ドルンター・ドリューバー』(1991)『カタン』(1995)『さまよえるオランダ人』(1992)『レーベンヘルツ』(1997)など。特に『カタン』シリーズでは拡張セットやシナリオを含め200タイトル近い製品を発表し、41カ国70カ国で4000万セット以上を売り上げた。ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞1位をそれぞれ4回受賞。

カタンスタジオは以下のようなコメントを発表している。

私たちカタンスタジオは、伝説的なゲームデザイナーであり、愛され続けているボードゲーム『カタン』の生みの親であるクラウス・トイバーが亡くなったことを、深い悲しみとともにお知らせします。この大変困難な時期に、クラウス氏のご家族に心よりお見舞い申し上げます。

クラウス氏のボードゲーム業界への貢献は計り知れませんが、私たちは、親切で無私の人間として、インスピレーションを与えるリーダーとして、そして最も大切な友人として、彼を心に刻みたいと思います。彼の遺産は、今後何年にもわたり、ゲームコミュニティを刺激し、創造し続けることでしょう。

みなさんがクラウス氏の思い出を胸に、お互いに親切にし、創造的な情熱を精一杯追求し、愛する人たちとゲームを楽しむことをお願いします。クラウス氏がゲーム界に与えた影響は、決して忘れられることはないでしょう。