オリジナルレシピを作ろう『アルケミスト』日本語版、6月30日発売
『マウンテン53』『リッチ&グッド〜大勝負』のロッシがデザインし、アミーゴ社(ドイツ)から2007年に発売された作品。ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入っている。錬金術師たちがレシピを発表し、お互いにレシピに使って名声点を競う。
材料はキノコ、ヘビの毒、トリの足、クモ、トロルの目玉の5種類。手番にはレシピを作るか、他のプレイヤーが作ったレシピを使うか、材料を補充するかのいずれかを行う。レシピは手元の材料を好きな組み合わせで鍋に置き、そのレシピの価値(1~10点)を決定を決める。他のプレイヤーはレシピを使って指定された組み合わせの材料から名声点と生成物を獲得し、レシピの考案者にも報酬が入る。
誰でも使えるような簡単なレシピにすれば、報酬も手に入りやすいが、その分みんなの名声点を伸ばすことになってしまう。レシピ作成においては名声点と難易度の落とし所が悩ましい。また出てきた生成物を次のレシピにどう使うかというセットコレクションの計画性も求められる。
ゲームの最初に各自1つ材料が指定されており、ゲーム全体で多く使われた順に最後に名声が入るという隠れ目標もあり、他のプレイヤーの動向を見つつ、それらを不良在庫にしない立ち回りも大切。創造力を刺激されるミドルクラスの作品だ。
KAIJU ON THE EARTHシーズン2第1弾『クアント』6月22日発売
『ボルカルス』『レヴィアス』『ユグドラサス』に続くKAIJU ON THE EARTHシリーズのシーズン2第1弾。先行販売のクラウドファンディングは『ユグドラサス』の2500万円に次ぐ1300万円を集めた。『シェフィ』やDomina Games作品など1人用ゲームで知られるポーン氏の作品で、この作品も基本1人用で、2~3人用の協力ルールが付いている。
プレイヤーは軍事司令官となり、ヨーロッパを襲う昆虫怪獣「クアント」から、7都市を守り抜くことを目指す。アリ型の怪獣は「増殖」と「結合」の能力を持ち、1都市に集まると結合して形態が変化し、より強くなる。各都市には防衛力があり、怪獣が一定枚数を超えると壊滅し、3つの都市が壊滅すると敗北になる。
手札のカードには、怪獣を倒したり移動させたりできる作戦カードと、怪獣が増えたり強くなったりする脅威カードがあり、全てのカードを3周使い切れたら勝利。使うタイミングや順番が大事で、1つの都市に集めてまとめて消したいところだが、壊滅の危険ととなりあわせだ。どの怪獣は個別に破壊し、どの怪獣は集めて破壊するのか。油断することなく、ピンチを切り抜けて都市を持ちこたえさせよう。
内容物:怪獣カード(44×63mm):1体結合形態《ノーマル》30枚、3体結合形態《ソルジャー》20枚、10体結合形態《ユニークス》20枚、30体結合形態《ジェネラル》20枚、100体結合形態《ガーディアン》20枚、300体結合形態《マザー》20枚、1000体結合形態《デミボルカ》5枚、イベントカード(63×88mm):脅威カード 12枚、作戦カード 14枚、追加作戦カード 2枚、ボード:都市ボード 7枚(ワルシャワ、ウィーン、パリ、ローマ、マドリード、ベルリン、ロンドン)、威力臨界ボード 1枚、マーカー:威力臨界マーカー 1個、ラウンドマーカー 1個、スタートプレイヤーマーカー 1個、その他:エンディングカード(63×88mm)2枚(評価S/A/B/C/D/E)、サマリーシート(148×210mm=A5)3枚、説明書 1冊、拡張セット:機密書類(封筒)1セット