一度でいいから回ってない寿司を食べたい(Non-Rotating Sushi Just Once)
回ったら取らない
よく観察して迷惑系Youtuberがいじらなかった寿司を取るパターン認識ゲーム。ゲームマーケット2023春にて芸無工房から発売された。『オーデンの触祭』(2017年)とテーマ・メカニクス的に近いが、グリッドがなくなったことでより厳しい観察眼が求められる。
プレイ人数分の寿司をめくって中央に配置した後、親は位置や角度をよく確認する。中央に裏返しになっているカードがあるので、そこからの距離で見ておくとよい。観察が終わったら後ろを向いて、その間にほかのプレイヤーはいずれかの寿司を1枚取り、360度回転させて元の位置に戻す。さて、どの寿司が回っていない寿司なのか?
見事正解すればその寿司と、もう1枚を獲得できる。外れたら回したYoutuberプレイヤーがその寿司ともう1枚を獲得。それ以外のプレイヤーも1枚は獲得できる。
全員が親を1~2回行ったら最終決戦。山札から1枚めくって、その寿司を持っているプレイヤーが勝者となる(誰も持っていなかったらもう1枚チャレンジで、そのタイルも誰も持っていなければ全員の負け)。複数のプレイヤーが持っていたら枚数の多い方、それも同じならさらにもう1枚めくって勝負を繰り返す。
実は寿司ネタによてレア度に違いがあり、カウンティングもできるので、「枚数が多いのに山札からまだ出ていない」寿司が人気となる。しかしその寿司をYoutuberプレイヤーが回すと避けられてしまうため、他の寿司を回すか、あえてその寿司を回すかで心理戦の様相も呈する。それも判断材料に加えると悩ましさがもう一段アップする。
なおスマホで撮影して確認できるオプションルール「監視カメラ搭載座席」もある。
一度でいいから回ってない寿司を食べたい
北条投了/芸無工房(2023)
3~6人用/15分
通販:ディスカバリーゲームズ
東京福生で「ボドゲガレージ2023spring」、6月10日開催
2021年秋、2022年春に続いて3回目となるアナログゲーム即売・体験・交流イベント。ゲームマーケットにも出展している同人創作ゲームサークルを中心に39団体が出展し、試遊スペースも設けられる。ボードゲームだけでなく、グッズや書籍も頒布される頒布され、中にはゲームマーケットには出品されなかったものも。
ゲームマーケットは出展者・来場者が多い上に開催時間が短いため試遊が難しかったので、ここでゆっくりじっくり遊んで買うかどうか検討してみよう。