『レジスタンス』日本語版発売
2009年にネットのプリント&プレイ作品として発表されたアメリカのゲーム。翌年にアメリカのインディーゲームズから発売されると、司会進行役いらず、脱落者なしの人狼系ゲームとして人気を集めた。日本語版は中国語版と共に4月発売予定だったがスケジュールが遅れ、ようやく発売となった。
プレイヤーは全員、地下抵抗組織(レジスタンス)の一員となって反政府活動を行っているが、政府からのスパイが紛れており、サボタージュを働く。
順番に抵抗活動のリーダーとなった人は、作戦参加メンバーを選び、それを全員で投票にかける。承認されれば作戦開始。ここで参加メンバーに選ばれた人は、作戦遂行するかサボるかを密かに選ぶ。1人でもサボると作戦は失敗に終わってしまう。
レジスタンス側は作戦を3回成功させれば、スパイ側は3回失敗させれば勝つ。お互いに誰が仲間か分からない中、投票や作戦の成否から少しずつ明らかになっていく真実。推理に推理を重ねて勝利を目指したいが、ウソを付いているかもしれない。
さらに選択ルールで使用する『陰謀カード』では正体がいきなりバレるなどのハプニングも起こり、先の読めない展開が待っている。
・ホビージャパン:レジスタンス日本語版
・TGW:レジスタンス
『クォーリアーズ!』日本語版、7月30日発売
『サンダーストーン』の作者M.エリオットと、『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』のE.M.ラングがウィズキッズから発表したばかりの新作が早速日本語版となった。手持ちのダイス6個を振って、新たなダイスを購入し自分の「デッキ」を作っていく。手番には布袋に入った「デッキ」からダイスを引いて使い、布袋がなくなったら全部補充するというまさにデッキ構築システム。
ダイスは50種類あり、その中から1ゲームで使うのは10種類。新たな獲物ダイスを購入できる「マナ」のほか、モンスターを召喚したり、ドロー追加や振り直しができる魔法もあるなど、ダイスの効果は千差万別。最終的には、召喚したモンスターから生まれる勝利点を競う。
130個のダイスが入って、デッキ構築の楽しみと、ダイスロールの興奮が同時に味わえる新機軸の作品だ。レビューは『GameLink』8号に掲載されているのでチェックしておこう。
・Boardgamegeek:Quarriors!