東方シャドウハンターズ頒布中止
同人ボードゲーム出版社のあゆ屋は、東方Projectをテーマにした同人作品『幻想郷闘乱記』の頒布を中止したことを発表した。すでに頒布された分についても、返品を受け付けている。
『幻想郷闘乱記』は、国際的に評価されている国産ボードゲーム『シャドウハンターズ』(2005年、ゲームリパブリック、現在は国内絶版中/海外版は流通あり)に東方Projectのキャラクターを乗せた作品で、先月のコミックマーケットで発売され、その後イエローサブマリン、メロンブックス、ホワイトキャンパス、ゲームストア・バネストで取り扱われた。
しかし発売後、あゆ屋代表の北崎あゆむ氏が、『シャドウハンターズ』デザイナーの池田康隆氏に十分な許諾を得ていなかったことが判明。これに対し池田氏が抗議し、頒布中止と自主回収となった。
北崎氏は当サイトの取材に対し「私と池田氏との間で、大阪ゲームマーケット会場にて、口頭で許諾いただいたと私が思い、制作の際に池田氏との連絡を密にとらず、頒布にいたった私の過失であります。ユーザ、および関係者のみなさまにはご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。」とコメントしている。
なお、あゆ屋(旧ロール)は、アークライト、遊宝洞、グランペールなどと共にテーブルゲームフェスティバル(TGF)実行委員会に参加している。関係者によれば、会議がアークライト社内で行われ、あゆ屋のドメイン取得をアークライトが代行したことはあるが、あゆ屋とアークライトに雇用関係は一切ないという。
・あゆ屋:幻想郷闘乱記販売停止のご連絡
・Seesaa お金ないんでルール読んで妄想遊戯:東方版シャドウハンターズに、池田氏が困惑
トウキョウ・トレイン(Tokyo Train)
日本語カタコトの車掌
都内の電車は非常に混むものである。私が学生時代の乗っていた地下鉄千代田線の町屋・西日暮里はすごいと思っていたが、それでも乗車率180%くらいだったらしい。最新の乗車率ランキングは以下の通り。インドの電車で、人の上に人が乗るように詰められるのに乗ったことがあるが、それでも250%。日本ではかつて300%に達することもあったというが、どんなふうに乗っていたのだろうか。
ピーク時混雑率(国交省、快適性・安心性評価指標の計測結果一覧・H22)
1位 JR総武線 錦糸町→両国 203%
2位 JR山手線 上野→御徒町 201%
3位 JR埼京線 板橋→池袋 200%
4位 東京メトロ東西線 木場→門前仲町 196%
5位 JR京浜東北線 上野→御徒町 195%
パリでは2階建ての電車を走らせて、混雑緩和を図っている。そんなフランス人から見たら、日本の混み具合は異常に映るだろう。フランス人による、混雑電車をテーマにしたパーティーゲーム。変なふうに並んでいる乗客を、変な日本語とジェスチャーで支持して整列させる。
2人1チームになって向かい合い、旅行者役と車掌役になる。旅行者は目の前に6人の旅行者を2×3に並べ、車掌は今回お題となる並べ方(カード立てを使って旅行者には見せない)を確認してスタート。
車掌は旅行者を指示しながらジェスチャーで移動させる。旅行者の指示は自分と旅行者のもっている対応表を使う。これはチームによって違い、
黄 ヒサシブリ 緑 イガクヨウゴ 赤 キョクガイシャ
紫 キョクチテ 茶 ナヤミゴト 桃 ナカヤスミ
ジェスチャーは3種類。縦列の端同士の交換は両腕を伸ばして前後に振る、隣同士の交換は肘から先を交互に振る、横列の交換は手を交差。指示は交換する旅行者のどちらか。「ヒサシブリ!」(手を交差)「ナヤミゴト!」(肘から先を振る)「ナカヤスミ!」(再び手を交差)……
旅行者は指示にしたがって手早くカードの並びを変える。1手前に戻したい(アンドゥー)は「ツコシシェム」…日本語なのか?
お題通りの並びになったら「トウキョウ・トレイン!」と宣言して、一番早く宣言した人がポイント。役割を途中で交替して7ラウンドのポイントを競う。
8人4チームでプレイ。私とcarlさんチームは序盤は調子が良かったが、次第に皆が慣れてきてスピードアップ。容易には勝てなくなったはじめ頭の中で正解までの筋道を描いてから指示を出していたが、行き当たりばったりに出したほうが早いみたいで、1位を取れず。勝ち負けよりも、4人の車掌がわいわいと変な日本語(なぜかカタコトになる)を叫んでいる風景がおかしくて仕方なかった。整列しても、混雑が緩和されるわけじゃないし。
Tokyo Train
W.オベール/カクテルゲームズ(2009年)
4,6,8人用/8歳以上/10分
ゲームショップ検索:トウキョウ・トレイン