スタートプレイヤー決め・グループ分けアプリ「Chwazi」
ボードゲーム愛好家であればスタートプレイヤーはゲーマーじゃんけんで決めることが多いと思うが、じゃんけんには「いつもグーを出してしまう」などの出し癖があるもので、続けて同じ人がスタートプレイヤーになることも少なくない。初プレイのボードゲームの場合、みんなスタートプレイヤーになりたくはないもので、グーを出した自分を呪ったり、「スタートプレイヤーにならないゲーム」にちょっと頭を使って肝心の本ゲームがおざなりになった感じになったりする。
Chwaziはその点、何も考えないで各自が指を置くだけで、一瞬のうちに完全にランダムで1人を決めてくれる。このときの神様に「このゲームはあなたがスタートプレイヤーをやるのがふさわしい」と決められたような儀式的な感覚がいい。ゲーマーじゃんけんがあいこや決勝になる可能性を考えると、時間も短くて済む。ゲーマーじゃんけんの説明が必要な初心者がいるならば、間違いなくChwaziのほうが優れている。
さらに、多人数をグループ分けするときはChwaziはとても便利だ。指を置くと2~5グループまで色分けして示してくれる。「グーとパー」で分けようとすると、なかなか半々にならずに何回もあいこになるが、Chwaziなら一発である。ボードゲームだけでなく、スポーツでもチーム分けに使っている。
あえて欠点をあげるならば、他人のスマホに指紋をつける気持ち悪さぐらいか。気になるなら、前後にアルコールティッシュで拭いてもよいだろう。
プレイ&ライト『イスタンブール:選択と記録』日本語版、10月下旬発売
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞した『イスタンブール』(2014年)に基づくプレイ&ライトゲーム。バザーの中を走り回り、多くの場所を訪れて商品やリラを集め、他の商人たちより先に誰もが欲しがるルビーに交換する。
中央ボードはなく、各自シートを1枚ずつもってスタート。手番には場所カードかギルドカードをプレイし、そのアクションを実行する。場所カードは、その場所か隣の場所でアクションを実行し、商品やリラを獲得したり、ルビーに交換したりできる。その時に他プレイヤーは、ボーナスアクションを消費してその場所カードをフォローできるところがポイント。ギルドカードは効果が強く他のプレイヤーがフォローできないが、コストも高い。
リソースやルビーもプレイヤーボードに書き込んだり、斜線を引いたりして管理する。誰かがルビーを10個集めたラウンドでゲームは終了し、ルビーの数で勝敗を決める。
ソロルールでは難易度の異なる14の課題があり、繰り返し遊べるようになっている。
内容物 行動計画シート帳1冊(80枚)、場所カード40枚、ルビーカード20枚、ギルドカード16枚、商品カード16枚、隊商カード8枚、スルタンの宮殿カード2枚、手番プレイヤーカード1枚、鉛筆5本、ルールブック1冊