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『王と枢機卿』日本語版、3月11日発売

王と枢機卿日本語版ゲームフィールドは3月11日、ドイツの名作陣取りゲーム『王と枢機卿(Kardinal und König)』日本語版を発売する。3~5人用、12歳以上、45分、5775円。
『コロレット』『ズーロレット』の作者M.シャハトのデザインで2000年に発売されたボードゲーム。ヨーロッパの各地に修道院を建設し、また枢機卿を送り込んで勢力を増やす。カードを出して、対応するエリアにコマを置き、エリア最多を狙うというオーソドックスな陣取りゲームながら、エリアがからみ合うためジレンマを生み出している。ドイツ年間ゲーム大賞候補に選ばれ、ドイツゲーム賞8位に入った。2014年の今では珍しい、骨太のドイツゲームだ。
その後、舞台を中国に変えて2005年、『チャイナ(China)』というタイトルでリメイク。どちらも絶版になっているが、舞台がヨーロッパということもあってこちらのほうが中古市場で人気を集めていた。今は活動休止しているレーベル「ゴルトジーバー(Goldsieber)」の最盛期の作品ということも人気の一因となっている。
今回の日本語版では、オリジナル版にはなかった3~4人用マップと、拡張セットの「バチカン」「対決」も同梱されている。
ゲームフィールドが手がける日本語版は昨年9月の『ムガル』に続いて2タイトル目。3月9日(日)のゲームマーケット2014大阪で同ブースから先行販売された後、11日からボードゲーム専門店に発送され、発売されることになっている。
ゲームフィールド:「王と枢機卿」発売日等について

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ウルル(Uluru)

結構、両立できます

ランダムに指定された8つの条件を満たすようにコマを並べる早解きパズルゲームで、ドイツ年間ゲーム大賞推薦リストに入った作品。コスモス社(ドイツ)が『ウボンゴ』以来、こういったパズルゲームをシリーズ化している。作者はデンマーク人の建築家で、この春にコスモス社から『ディメンション』、フッフ&フレンズから『ハラパ』という新作をリリースする。どちらもパズル系ゲームだ。
各自がもっている8つのコマについて、それぞれ条件が決められる。「白いコマは赤いコマの向かい」「赤いコマは黒いコマのとなり」「黄色いコマは黒いコマと向かいでもとなりでも行けない」・・・これらをできるだけたくさん満たすように考えてコマを並べる。砂時計が落ちる前に。
砂時計が終わったら合っているか1枚ずつ確認。条件を満たせなかったり、置けなかったりしたら-1点となる。6ラウンド行って、合計失点の最も少ない人が勝ち。カードには難易度があり、適宜調整することができる。レベル5の「ある色の条件の逆」が大変ややこしい。さらに、1色に2つの条件をつけたりすることも可能で、相当混乱できる。
5人プレイで20分ほど。まず適当に並べ、どの色から着手したらいいか考えて並べ替えるという作戦で私の1位。みんな時間いっぱいまで悩むので、『ウボンゴ』のような、周りができたのに自分ができていないという焦りがないのがいい。それに適当に並べたのが偶然うまくいくこともある。パズルなのに運の要素も取り入れられたところが面白い。
Uluru
L.ルショー/コスモス(2011年)
1~5人用/8歳以上/30分