協力脱出ゲーム『アンロック! ミステリーアドベンチャー』日本語版、1月中旬発売
今年6月に第1弾の日本語版が発売され、新しい愛好者を獲得している作品に早くも第2弾が登場。オリジナルは今年の夏にスペースカウボーイズ(フランス)から発売された。第1弾と同じく、それぞれカード60枚で構成される3つの冒険シナリオと、チュートリアルが入っている。第1弾をプレイしたことがなくてもOKだ。
今回のシナリオは、荒れ果てた邸宅に閉じ込められたプレイヤーが不吉な部屋を探索し、隔絶された場所につきまとう呪いを解く「丘の上の館」、ダイビング中に海の怪物に追い詰められ、古いハッチを開けて中に逃げ込んだプレイヤーたちが再浮上する手段を見つけ出す「ノーチラス号の罠」、スミス船長が隠した財宝を他のトレジャーハンターより先に掘り当てる「トニパル島の財宝」の3つ。
テーブル上に広げられたカードからみんなで手がかりを集め、その中から出てきた番号のカードを取ってゲームを進める。iOSデバイスは制限時間を管理しており、またゲームで詰まったときにヒントを出したり、ゲーム終了時に成績を判定したりしてくれる。残り時間が少なくなっていく中で、冷静に判断できるか、ひらめきとチームワークが試される。
プライバシー(Privacy)
問題を読んだら、全員がイエス(ピンク)かノー(黒)のコマをこっそり布袋に入れていく。どちらを入れたかは隠しておき、コマは袋の中で混ざるので誰がイエスだったかは分からない。ここがこのゲームのポイントだ。
そして袋の中にイエスのコマがいくつあるかを、紙にマークシート方式で予想する。袋からコマを出して正解発表。ピタリ賞は3点、前後賞は1点で、得点トラックを進め、先に一周した人の勝ちだ。
正解が1か、プレイヤー人数-1だった場合には、ピタリ賞のチェックは行わず、前後賞だけを入れる。誰がイエス(ノー)だったか特定されることを防ぐ配慮である(なお、最新のプライバシーシリーズ「クイッキー」ではこのルールはない。自分はノーでも、誰か1人ぐらいはイエスだろうという予想が成り立つからである)。
問題はどれもアダルトというわけではなく、マイルドな問題もあり、ファミリーで遊ぶのは難しいとしても、そこまで人を選ぶわけでもないと思う。その分「問題がぬるい」「これだったら公に答えても全く差し支えない」という意見もあった。でもそういうグループは、ずっと4番(1枚のカードには1~4番の問題が書いてあって、4番はどのカードも性的な問題になっている)を選べばいいだけのことである。
人数は5人から遊べるが、多いほどよいだろう。お互いの顔を見ながら、「1,2,3・・・」とか数えていったり、「とりあえず○○さんは当てはまるから」などといったりして、回答段階からカマをかけるのも楽しい。正解発表の後、出てきた数字についてあれこれコメントしあうのもよい。
Privacy
デザイン・R.シュタウペ、グラフィックデザイン・タンサンファブリーク
アミーゴ(2004年)―ディアシュピール(2017年)
5~12人用/18歳以上/45分