カードを交換して推理『探偵稼業』5月24日発売
2016年に開催された第2回東京ドイツゲーム賞でニューゲームズオーダー特別賞を受賞した作品がようやく発売された。デザインは第1回東京ドイツゲーム賞でも同特別賞を受賞した『曼荼羅』の麻生忠嗣氏。他のプレイヤーとカードを交換して捜し物を探し当てる記憶と推理のカードゲームだ。
各自3枚の情報カードを受け取り、専用のカード立てに立ててスタート。情報カードには表面に6種類の捜し物、裏面に8種類の場所が描かれてあり、合わせて48通りの組み合わせがある。
手番には山札からカードを引いてカード立てに立ててから、ほかのプレイヤーとカードを1枚交換する。自分の手札も含め、いずれかの捜し物のありかが分かってきたら、「依頼者への報告」を行う。1枚ずつカードを指定していって、当たっている限り続けられる。
こうして4種類の捜し物がそれぞれ5枚以上当てられたら1周してゲーム終了。捜し物別に多く当てた順に得点が入り、ゲーム中の得点を足して合計の多い人が勝つ。
自分が分かったときは、ほかの人も分かったときかもしれない。自分の知っている情報をうまく分散させ、消去法も駆使して、ときには一か八かも恐れずに、ライバルより先行しよう。1人3台あるカード立てにカードがずらりと並ぶ壮観なカードゲームだ。
・New Games Order:探偵稼業
バランスの取れた発電を『電力世界』日本語版、5月16日発売
山頂洞人實驗室(Homosapiens Lab、台湾)から2019年に発売された作品。ゲームマーケットに出展され、話題となっていた作品が日本語版となった。架空の都市の市長となり、自らの都市に安定的な電力供給を行うタイル配置ゲーム。
手番順に獲得するタイル枚数を決めて、場からタイルを取り、自分のプレイヤーボードの指定された範囲内に配置する。これを8ラウンド行い、都市が完成したら得点計算を行う。
石炭火力発電所は石炭、天然ガス発電所は天然ガス、原子力発電所は核燃料と使用済み核燃料最終処分場があれば発電でき、得点になる。太陽光・水力・風力発電所は燃料不要で得点になる。しかし石炭火力発電所と天然ガス発電所は大気汚染をもたらし、大気汚染防止施設で減らすか、公共施設による支持で相殺しないと減点になってしまう。
さらに各自に与えられた発展カードのボーナス条件、全員で条件を競うトレンドカードの得点を加え、勝敗を競う。タイル選択の駆け引きを制し、発電量だけでなく、大気環境や住みやすさにも配慮したバランスの良い都市を作ろう。
・New Games Order:電力世界(日本語版)
(写真は中国語・英語版)