『テオティワカン:シティオブゴッズ』『テケン:太陽のオベリスク』に続くタッシーニ(イタリア)とボード&ダイス社(ポーランド)のゲーマーズゲームで、今秋発売されたばかりの新作。メソポタミア文明の古代都市ウルを舞台に、建築士となって大都市の開発を競う。
ウルは5つのエリアに分かれており、それぞれの岸辺にダイスを載せた船が接岸している。手番には自分のワーカーがいるエリアからダイスを1つ選び、アクションを実行するためのリソースにすると共に、その出目に対応するエリアに移動してアクションを実行する。
5つのエリアのうち3エリアでは計画タイルを配置して建物を建設してボーナスのあるマスをめぐる陣取りを行う。また神殿エリアでは王の寵愛を受けて勝利点が増え、港エリアでは特殊能力をもつ船が手に入る。
あるエリアからダイスがなくなると決算が発生し、ダイスを返してトラック上を進めたり、タイルを獲得したりできる。そしてダイスは振り直され、また新しい選択肢となる。ダイス選択によるエリア巡回の中で、効率的なアクションを考え、能力を上げていくヘビーユーロゲームだ。
今年1月のタッシーニの差別語使用事件でボード&ダイス社が契約打ち切りを発表したため、同社からは最後になるかもしれない作品でもある(タッシーニ氏は謝罪文の中で、本作のロイヤリティの一部を有色人種の支援団体に寄付すると発表している)。