『トゥルネー』『デウス』など、ゲーマーズゲームで知られるパールゲームズが今年のエッセン・シュピールで発売した作品。今までのラインナップとは一線を画するブラックなテーマの作品で話題となった。
1831年、フランス:アルデシュ県の片田舎にある小さな村、ペールベイユは、数多くの観光客や巡礼者が通り過ぎていた。そして、ある貪欲な小作農の一家が財を成すことを決意し、この目的を達成するために悪魔のような計略を考案する。それは旅行客に強盗を働き、警察に疑われることなく富を得ることができる宿屋に投資すること。彼らの計画がうまくいくかどうかにかかわらず、確かなことが1つある。すべての客が生きてこの宿屋を離れることはないだろう。
プレイヤーは多くの富を築き上げようとして宿屋を経営する一族の1人となる。残念(?)なことにあなたには良心があるので、人さまから金品を奪うなんてことはできないが、死人から奪うことに関しては全くためらいがない。しかし当然、死体の置き場についても考えなくてはならない。その辺に放置すると商売に影響する上、警察に疑われかねないからだ。宿泊客や近隣の農民を買収して犯行を手伝わせる手もある。
各ラウンドには旅行客を泊める夜のフェイズ、実際に犯行を実行する深夜のフェイズ、ラウンドの終了となる朝のフェイズの3つのフェイズをプレイし、旅行客の山札が2回尽きる(2度のシーズンが終了する)とゲーム終了となる。もっとも裕福なプレイヤーがゲームの勝者だ。
邪悪なテーマに、テーマに合った独特のイラストが描かれたさまざま客カードの能力の組合せも楽しめるゲーム。1人でプレイできるソリティアルールも用意されている。
ゲームの内容物
・客カード 78枚 ・プレイヤーエイドカード4枚 ・宿屋ボード1枚
・鍵/ルームサービストークン32枚 ・白い鍵トークン4枚 ・小切手タイル30枚
・木製ディスク4枚 ・スタートプレイヤーカード1枚 ほか
ヨーロピアンな雰囲気が一気に昭和の広告風に…