『宝石の煌き』のマーク・アンドレが今年6月に発表したばかりの作品が、早速の日本語版になる。オリジナルはマタゴー社(フランス)で、輸入版が日本で流通し、話題となっている。
「バロニィ」とは男爵領のこと。プレイヤーは地方の小領主となり、領地を広げることを目指す。毎ターン、プレイヤーは徴集、移動、建設、新たな都市、探検、貴族の称号のいずれかのアクションを1つだけ行う。徴集で騎士を手に入れ、移動で領土を広げ、移動した先で、騎士は村や要塞を建設し、村を新たな都市へと発展させ、資源トークンを得て、この資源トークンを使って男爵から子爵、伯爵、侯爵、公爵と称号を得ていく。いずれかのプレイヤーが公爵となるまでゲームを続け、得点をもっとも獲得していたプレイヤーが勝者だ。
シンプルなルールは覚えやすく、比較的短時間でプレイできる一方、運の要素がなく、一手一手の選択と駆け引きも悩ましい。木製のコマで領地を広げて行く箱庭感も魅力的な陣取りゲームだ。