オール船(Rowboat)

場札が切り札

場札で決められた切り札と枚数で、宣言どおりのトリックを取ることを目指すトリックテイキングゲーム。アメリカのメーカーで、このゲームが最初の作品となるようだ。
山札から1枚ずつ、4つのスートが全部出るまで場札を並べる。そして同じ枚数だけ手札が配られる。1枚目の場札が第1トリックの切り札、2枚目が第2トリックの切り札、3枚目が……となっている。
手札と場札を見比べて、今回の獲得トリック目標を宣言する。多ければ多いほど成功したときの得点も大きくなるが、そこまで達しないと減点になってしまう。一方、宣言より多く取ったときは、すぐ減点されないが、5回やると大失点になる。『ウィザード』などと同様、枚数が少なすぎても多すぎても予想が難しい。
そして実際のトリックテイキング。場札と同じ色・同じ数字のカードが、切り札より強く、違う色・同じ数字のカードがそれ以外のカードより強いという、ちょっと変わったルールがある。後の場札で最強になるカードは、いったん除けておいてマストフォローを免れることもできる。
そのほかに、必ず勝てる「オール船」、相手の手札を見れる「灯台」、場札の数を指定できる「月」があり、ゲーム中に1回だけ使える。特にオール船の使いどころがポイントだ。
控えめな宣言を成功させて着実にポイントを稼いで一番にリーチ。ところがここで終わりを急いで大きな予想をしたのが外れ後退してしまう。序盤予想が外れまくっていたkarokuさんは、逆転を狙って仕掛けた大きな予想が当たり一気にリーチ。しかし最後はふうかさんがごぼう抜きで1位をもぎ取った。
トリックごとに切り札が変わり、その切り札が全部分かっている中で、ベストなチョイスを考えていくというのが面白かった。
Rowboat
作者不明/モースタチ・ゲームズ(2009年)
2〜4人用/13歳以上/60分
ゲームストアバネスト:オール船
Moosetache Games:Rowboat

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