『皿洗いゲーム(Qui Va Faire la Vaisselle? / Who is going to do the dishes?)』は1991年にフランスのアバロンゲームズから発売された。食べ終わった食器を押し付けあって、皿洗い当番を決めるゲームだ。手番にはタイルを1枚裏返すか、すでに裏返したタイルを重ねるかのどちらか。重ねるのは、種類か色が同じならば自分のタイルでもほかの人のタイルでもよい。これを繰り返し、最後に一番多くタイルを持っている人が負けになる。
はじめは適当にやっていても、途中からタイルをどこに重ねれば大丈夫かがだんだん分かってくる。ほかの人より先に気づけるかがゲームのポイントだ。たった24枚(1人6枚)のタイルで、1ゲーム5分もかからないのにそこから織り成される推理と駆け引きのドラマは驚異的だ。
今回リメイクにあたって残業を押し付けあうゲームになった。イラストは古川めらお氏。たくさんの仕事を抱えた社員タイルをうまくさばいて早く帰ろう。
メビウスゲームズは『サンファン』、『ニムト』、『ごきぶりポーカー』などの日本語版を海外メーカーと共同で手がけているが、独自にリメイクを制作するのは『キュージェット』以来。国内のゲームシーンにまた新しい楽しみが加わった。
・メビウスおやじ:お先に失礼します
・Boardgame Geek:Qui Va Faire la Vaisselle ?