おえかきネハンズ(Draw Nirvana Scene)
みんなで作るありがたい絵図
2月15日はお釈迦様の命日である。臨終の様子は「涅槃図」としてあちこちのお寺で掲げられ、供養されている。沙羅双樹の間に横たわったお釈迦様の周囲には、他界を悲しむ多くの弟子たち、神様、菩薩、動物や虫に至るまで数多く描かれている。
その涅槃図をお絵かきゲームにしたのがこの作品。対戦モードと協力モードがあり、いずれもいくつかのお題がすべて成り立つようにお釈迦様の周囲に登場人物や動物を描き込んでいく。
協力ゲームでは、はじめに今回のお題がランダムに生成される。お題は「摩耶夫人はお釈迦様の上部」「トラとヒョウが隣接」「お釈迦様の右に沙羅樹が5本以上」などで、単独ではそれほど難しくない。
4枚のシートを1枚ずつ担当し、お題を確認したら毎ラウンド4枚の衆生カードから各自1枚を選んで自分のシートに描く。菩薩や神様は描きやすいようアイコン化されている。全部のカードを描いた後シートを集め、お題を1つ1つ確認して全部クリアできていれば成功。
お題や衆生カードの出方によって、即失敗になる可能性もあり油断できない。しかしそれよりもやってみてわかったのは、衆生が多いために描くのに夢中になり、お題をうっかり忘れてしまうことだ。1枚の衆生カードで複数描くことも多く、「十二支がいる」というお題では、後で確認したら馬が抜けていた。
写真で定規を当てているのは、「つばめよりもすずめの方がお釈迦様の近くにいる」というお題の確認。先に描いたすずめがかなり遠くにあったため、つばめをめいっぱい遠くに描いたが、判定の結果数ミリ差で失敗。
しかしみんなで作った涅槃図はそれぞれの個性が出ていて味わい深く、ありがたみがあった。
おえかきネハンズ
ゲームデザイン:向井真人、イラスト:さめ、吾妻まいか、南條成美、古川リョーヤ、前川ユウ、三上鮎子
ようがくじ不二の会(2023年)
1~10人用/10歳以上/30~60分
シリーズ第3弾『ラストクロニクル インフィニティ 宴』3月上旬発売
『絆』に続く『ラストクロニクル インフィニティ』シリーズ第3弾。ホビージャパンのTCG『ラストクロニクル』をオールインワンパッケージにしたもので、単独でも、『ラストクロニクル インフィニティ』『ラストクロニクル インフィニティ 絆』と合わせてもプレイできる。
構築・ランダム・ドラフトのいずれかの方法で各自30枚のデッキを組み、そこから4枚の手札を取ってスタート。手番にはデッキからカードを引き、ユニットの効果を発動させて他プレイヤーを攻撃する。相手は防御することもでき、返り討ちにあうこともあるが、ライフをゼロにしたら勝利となる。
130種類のゲームカードが収録され、「招魂」「再唱」「大発展」「裏審判」「不運」といった新たな能力が登場する。
内容物:ゲームカード 130枚(全130種各1枚)、トークンカード 25枚、クロノグリフ 4枚、ルールシート 2枚