協力ミステリーゲーム『エリザベスの憂鬱』11月22日発売

卓上探偵団シリーズ第14弾。作者の河端ジュン一氏が手掛けた作品は本シリーズ中、半分に上る。全員で1つのチーム(探偵団)となり、地図を探索し聞き込みを行い、事件の真相を探る。マーダーミステリーとは違ってプレイヤーの中に犯人はおらず、プレイヤー同士で争う要素もない。推理と謎解きに特化した協力ゲームで、探偵映画のような2時間を過ごすことができる。
1588年、英国。名君と誉れ高いエリザベスⅠ世の治世。王宮での舞踏会の直後、女王の遺体が私室で発見された。胸には刃物で刺されたような傷が。疑いの目を向けられたのは、王位継承権をめぐり日々話題となっていた貴賓たち。だが本当に彼らなのか? 罪を擦り付け、背後で国政を操ろうとする廷臣たちの策謀では? あるいは国の転覆を目論む宗教勢力や知識階級の可能性は? 会場は封鎖され、事態の収拾は、非常時に招集される王室相談役 「卓上探偵団」に一任された。
ゲーム中に「密書」と呼ばれるカードを受け取り、どれを開けるかを選択する。選択によっては歴史に干渉してしまうかもしれない。
ドイツゲーム賞に『SETI』、CGEがキッズ賞も独占
ドイツゲーム賞はドイツ語圏のボードゲーム愛好者の一般投票によって決められる賞で、ボードゲームジャーナリストが選ぶドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)とは別。ドイツ年間ゲーム大賞よりもゲーマー寄りの作品が評価されることが多く、昨年は『フォレストシャッフル』、一昨年は『プラネット・アンノウン』が選ばれている。
今年の1位となった『SETI:地球外知的生命体探査』はチェコゲームズ出版(CGE、チェコ)が昨秋発売したゲーマーズゲームで、宇宙開発機構の責任者となって探査機を打ち上げ、惑星を探索し、地球外生命体を発見するという任務を遂行する。国際ゲーマーズ賞、ゴールデンギーク賞、オランダゲーム賞エキスパート部門など、今年の主なゲーマーズゲーム賞を独占した。日本語版はホビージャパンから。
プレゼンテーターはシュピール’25のイメージキャラクター、ミハイレ・シュトリッター氏(作家・ユーチューバー)が務めた。日本人初のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ボムバスターズ』は3位。
同じくキッズゲームを対象にしたドイツゲーム賞:ベストキッズゲーム(Bestes Kinderspiel)には、先月発表されていた3作品の中から『小さなアルケミスト』が選ばれた。こちらもCGEによる『アルケミスト』のキッズ版で、アプリを使ってプレイする。
【ドイツゲーム賞最終結果】(リンクは日本語版リリース記事)
1位:SETI:地球外知的生命体探査(SETI: Auf der Suche nach außerirdischen Leben / T.ホレック / CGE+ハイデルベア)
2位:エンデバー:ディープ・シー(Endeavor: Die Tiefsee / C.デヴィザー&J.グレイ / フロステッドゲームズ+ボードゲームサーカス)
3位:ボムバスターズ(Bomb Busters / 林尚志 / ペガズスシュピーレ)
ベストキッズゲーム
・小さなアルケミスト(Die kleinen Alchemisten / M.コトリー / CGE+ハイデルベア)