IGA2004、ノミネート発表
アメリカのゲーマーズ・チョイスに端を発するゲーム賞ながら、例年通りノミネート作品のほとんどをドイツゲームが占め、アメリカのゲーム界でのドイツゲーム偏重が続いていることを物語っています。この賞はゲーマーズゲームが好まれてきており、今年のリストからはドイツでゲーマーズゲームが多く発表されたことを伺うことができます。(Boardgamegeek)
【IGA2004ノミネート・一般ストラテジー多人数部門】
・アッティカ(M-A.Casasola Merkle) ・頭脳絶好調(R.Kinzia)
・暗黒の大広間(F.Friese) ・電力会社(F.Friese)
・ゴア(R.Dorn) ・ハンザ(M.Schacht)
・インダストリア(M.Schacht) ・マハラジャ(W.Kramer&M.Kiesling)
・ルネッサンスの王子(M.Wallace) ・サンクトペテルブルク(M.Tummelhofer)
・サンファン(A.Seyfarth) ・サンチアゴ(R.Palek&K.Helly)
・タフアンティンスユ(A.Ernstein) ・乗車券(A.R.Moon)
【IGA2004ノミネート・一般ストラテジー2人部門】
・ブルームーン(R.Knizia) ・カルカソンヌ・ブルグ(R.Knizia&K-J.Wrede)
・メモア’44(R.Borg) ・トムチューブ(R&T.Goslar)
・インシュ(K.Burm)
新ゲーム賞「アレックス」
この賞はゲームの個別タイトルについて与えられるものではなく、ゲームを扱ったドイツ語のテレビ・ラジオ番組および新聞記事を対象に、ゲーム・ジャーナリストたちがゲームの伝え方を競うものです。
今年放送された番組、掲載された新聞記事が年明けまで応募され、その中からメディア関係者3名、ゲームデザイナー関係者2名が「ゲーム体験と社会的意義がわかりやすく紹介され、広く周知されているもの」を選びます。発表は2005年の6月5日、ゲッティンゲン・ゲームデザイナー会議で連盟の議長であるA.R.ムーン氏から発表されます。賞金は総額1000ユーロ。
ゲーム文化が根付いたドイツにおいてもなお、ゲームを宣伝していく努力を怠らない姿勢は、宣伝自体の少ない日本でも大いに見習われるべきものとなるでしょう。(SAZ)