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『ケイラス』多言語版、7月下旬発売

ケイラスホビージャパンは7月下旬、フランスで王様のお城を建設するボードゲーム『ケイラス(Caylus』を多言語版で発売する。2〜5人用、12歳以上、60〜150分、6300円。
13世紀末フランス。国境の村を舞台に、棟梁となって、フィリップ4世王の命により、街づくりと城の建設を行う。街にある建物に自分の職人を置いて、資源を手に入れたり、新しい建物を建てたりする。建物にはたくさん種類があり、どの建物を使うかによってゲームの展開が変わるのが魅力だ。
自分が建てた建物をほかの人に使ってもらえると名声を得られるが、街の途中には監督官がいて、その先の建物は使えない。賄賂を払って動いてもらうことになる。この監督官をめぐる駆け引きも面白い。
2005年にイスタリ社(フランス)から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞特別賞、ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞大賞、オランダゲーム賞1位、フランス・トリックトラック賞金賞、日本ボードゲーム大賞フリーク部門2位など高い評価を得ている作品。今回のリメイクに合わせて多言語版になった。
自分の労働者を、まだほかの人の労働者が置かれていない建物に配置して、建物特有のアクションを行うという、いわゆるワーカープレイスメントゲームの元祖とされる。ヒット作の『アグリコラ』は、このゲームを手本に作られた。歴史的名作の発売、未プレイの方はこの機会にいかが。
play:game評価コメントリスト:ケイラス

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ルックアウトゲームズ、アスモデと販売契約

『アグリコラ』『ル・アーブル』『祈り、働け』などU.ローゼンベルクの作品や、ザヴァンドールシリーズを出版しているルックアウトゲームズ(ドイツ)は、7月1日から販売をハイデルベルガー社からアスモデ社に切り替えたことが、シュピールボックス・オンラインのニュースで明らかになった。
ボードゲームの中小出版社は独自の販売網をもたず、卸売業者と契約して商品を流通させている。ルックアウトゲームズがこれまで契約していたハイデルベルガー社は、主としてドイツ国内の流通を担っている。
新しく契約したアスモデ社はフランスが本社で、フランス、ベルギー、スイスなど主にフランス語圏の出版社の販売を扱っていたが、ドイツの出版社と販売契約を結ぶのは初めて。ルックアウトゲームズにとっては、より広範なエリアに商品を届けることができるようになる。
日本国内では、ホビージャパンがアスモデ社と輸入販売の独占契約を結んでいるが、ルックアウトゲームズ社の商品も取り扱っているため、大きな変化はないと見られる。
spielbox-online:Asmodee übernimmt Vertrieb von Lookout Games