『スパイフォール』日本語版、11月22日発売
ウクライナ人デザイナーの作品で、オリジナルは2014年にホビーワールド(ロシア)から出版され、現在のところ15ヶ国語で出版されている。ヘムズ・ユニバーサルゲームズによる日本語版は今年春の『バオバブ』に続いて2タイトル目。
各プレイヤーは1枚ずつカードが配られるが、スパイカードが1枚だけ入っており、そのプレイヤーがスパイとなる。ほかのプレイヤーはエージェントとなり、順番に質問をしてスパイを探し出す。一方のスパイは、質問や会話からエージェントに配られたロケーションカードを推理する。
質問は何を聞いてもいいし、何を答えてもよい。だが、「軍事基地」「宇宙ステーション」から「ナイトクラブ」「映画撮影スタジオ」までバラエティに富んだロケーションを、どれくらいスパイに分からないようにエージェントが伝えられるかがカギとなる。
エージェントたちが協力してスパイをあぶりだせるか、スパイが最後まで正体を隠し通せるか。観察力やずる賢さが試される、スリリングなパーティーゲームだ。
・Hemz Universal Games:スパイフォール
クニツィアの名作2人ゲーム『ロストシティ』日本語版、11月14日発売
オリジナルはコスモス社(ドイツ)から1999年に発売された作品。国際ボードゲーム賞(2人用ストラテジー部門)大賞、アラカルトカードゲーム賞4位入賞などの受賞歴がある。ドイツ年間ゲーム大賞作の『ケルト』は、この作品のシステムを使って4人まで遊べるようにしたもの。コスモス社は今年、このゲームの第5版をリリースしており、2人用ゲームのロングセラーとなっている。
プレイヤーは探検家となり、火山地帯やヒマラヤ山脈、果ては海底まで様々な未開の土地に足を踏み入れ、探険(数字)カードを並べて財宝への道を開拓していく。手番にすることはカードを1枚プレイして1枚補充するだけ。探検カードは自分の前に色ごとに昇順に並べていき、山札が尽きてゲームが終わったときに、それぞれの色カードの数字合計が得点となる。
しかし、そこから探検に出かけたコストを引かれてしまうので(-20点)、カードが少ないと合計がマイナスになることも。そのため、探検に出かけるかどうかは注意深く見極めなければならない。数字の低いカードが来るまで待つか、それとも思い切って出してしまうか、実に悩ましく、噛めば噛むほど味が出るゲームだ。