シュピール’17:来場者182,000人で新記録
昨年から79増の1,100(51か国)の出展団体が、昨年と同じ1200タイトルの新作を出展。会場面積も64000㎡から72000㎡に拡大したが、早くから愛好者がつめかけ、連日15分ほど早く開場することになった。
ヘルツ社のD.メツラー氏は「素晴らしい結果にたいへん満足しています。鉄道を増発してもらって発車間隔を短くし、駐車場も増やして参加者の殺到を緩和したので円滑に来場頂けました。毎年世界中からこれだけたくさんの方々がエッセンを訪れることを誇りに思います。来場者記録を更新したことは、ボードゲームにデジタル漬けの生活から解放される可能性を認める人が増えているということを示しています」とコメントしている。
次回のシュピール’18は今年と同時期の2018年10月25日(木)から28日(日)まで。
フリードヘルム・メルツ社提供
クイーンドミノ(Queen Domino)
王国は村から街へ
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『キングドミノ』の続編。さまざまな効果を持った建物が登場し、得点パターンを増やしている。
ゲームの進め方は『キングドミノ』と同じく、自分のコマが置いてあるタイルを取って、それを自分の領地に地形がつながるように配置し、次に取るタイルの上に自分のコマを移すというもの。その中に赤い地形があり、この地形を置いたプレイヤーは、中央から建物を購入してその地形の上に置くことができる。
建物の効果はさまざまで、騎士がもらえるもの、塔がもらえるもの、ゲーム終了時にボーナスが入るものなど。ボーナスの条件も異なるので、建物の得点が上がるように王国を広げていきたい。
騎士は自分の手番中に地形に配置でき、その地形の広さだけ収入を得る。このお金でまた建物を買うのである。塔が一番多いプレイヤーのところに女王が訪れ、女王がいる間は建物を1金安く購入できる。また、特定の地形のエリア数だけ得点が入るという建物もあり、今まで得点にならなかった地形も活用できるだろう。
ドラゴンは1金を支払うことで、ほかのプレイヤーが欲しがっている建物を焼き払ってくれる。大量得点されそうなときは積極的にブロックしよう。
しかし建物にばかり目をとらわれるとゲームに勝つことはできない。建物での高得点は難しく、得点源の多くは従来通り、広い地形である。そこに建物がスパイスのようにして得点を伸ばすのがよさそうだ。
4人プレイで30分ほど。プレイ時間もプレイ感も『キングドミノ』と比べてそれほど重くない。建物にこだわりすぎて得点が伸びず、広い地形で大量得点したkarokuさんとふうかさんが1位2位。
Queen Domino
ゲームデザイン・B.カタラ、イラスト・C.ブーケ
ブルーオレンジゲームズ(2017年)
2~4人用/8歳以上/25分