リンクするワープレ『ネタ・タンカ』日本語版、7月17日発売
オリジナルはラ・ボワット・ドゥ・ジュ(フランス)からキックスターターを経て2019年に発売された。北部ネイティブアメリカンの部族を率いて、新しい指導者ネタ・タンカとなるべく技量を競うワーカープレイスメントゲーム。
順番にワーカーを配置し、全員がすべてのワーカーを配置してから解決する『ケイラス』型のシステム。木材や毛皮を手に入れ、住居、トーテムポール、食料供給、民芸品などで勝利点を上げる。
アクションスペースが互いにリンクしており、隣接している2つのスペースの両方に自分のワーカーがあるとボーナスを獲得できる。ほかのプレイヤーとの競合は、アクションスペースだけではなく、このリンクボーナスの早取りでも起こり、優先順位で考えることが増える。
他にも、配置したワーカーが戻らず、次のラウンドで行うアクションが強制的に決まるスペースや、提供される資源数が有限のスペース、マジョリティ対決があるスペースなど、特徴的なアクションスペースがゲームを複層的にする。
配置が複雑になった冬マップ、制限をかけてベストパフォーマンスを目指すソロモードもある。
・ケンビル:ネタ・タンカ 日本語版
ダイスドラフトで渓流釣り『フレッシュウォーター・フライ』日本語版、7月17日発売
オリジナルはベルウェザーゲームズ(アメリカ)から2019年に発売された。渓流での川釣りをテーマにしたダイスドラフトゲーム。
手番には中央の場にあるダイスから1個ずつ選び、そこにフライを投げ入れて、流れへと漂わせ、狙った魚を引っ掛け、リールを巻いて釣り上げていく。ランダムにカードを引き、見事魚を引いたらリールになった個人ボードに配置。ダイスの出目でリールを巻いて、ようやく釣り上げたことになる。
魚によって強さが異なり、リールを巻くコストも変わる。また、カードを引いて外れるとフライは下流に流され、そこではもっと多くカードが引ける。狙ったポイントの少し上流に投げ入れるというテクニックがうまく再現されている。
大きい出目のダイスほど強力だが、小さい出目を集めるとフリーアクションができるため、ダイス選択も悩ましい。最後は釣り上げた魚、個人目標、共通目標等による勝利点の合計で勝敗を競うが、セットコレクションの要素もあり、どの魚を狙うかで戦略性が出る。
1人プレイモードでは7日間にわたって「寡黙な釣り人」と釣果を競う。渓流釣りの楽しさをシステマチックに再現した作品だ。
・ケンビル:フレッシュウォーター・フライ 日本語版