吉本のピン芸人なだぎ武氏の講演会「今が未来~いじめ、ひきこもりの経験から今伝えたいこと~」。小学生からいじめにあって、先生からもいじられ、中学校を卒業して3年間ひきこもり、吉本に入った体験をお聴きした。「過去の出来事は変えられないけれども、過去の捉え方は変えられる」というのは、弁当に砂を入れられるとか、便器に顔をつっこまれるとか、壮絶ないじめを自分でツッコミを入れながらお話されていたことからも伝わってきた。
ネガティブな経験をポジティブに捉えられるようになるには、それなりの時間と、視点を変えるきっかけが必要である。人との出会いが、そのきっかけになるというお話は、いじめやひきこもりに限らず全くその通りだと思う。
特に印象に残ったのは、「いじられても突っ込める関係性」「悩みごと・困りごとを打ち明けられる空気感」。「大丈夫、何かあったの?!」と詰め寄られれば「大丈夫、何でもない」と答えるしかないとなだぎ氏。親として子供に対して無意識に上から目線になっていないか、友人・知人とのコミュニケーションが蔑ろになっていないか反省している。(写真は47WEB山形より)