四正断

元旦に大般若経理趣分品を読誦。今年気に留まった言葉は「四正断」で。四正勤、四精進とも呼ばれる。パーリ語ではcatunnaṃ sammappadhānānaṃ。

  1. 已生悪断(すでに生じた悪を除く努力)
  2. 未生悪令不生(いまだ生じてない悪を生じさせないする努力)
  3. 未生善令生(いまだ生じていない善を生じさせる努力)
  4. 已生善令増長(すでに生じた善を増やす努力)

修行者はまだ生じていない悪を生じさせないために、すでに生じた悪を捨て去るために、まだ生じていない善を生じさせるために、すでに生じた善を確立し、失念せず、増大させ、拡張させ、その修得を完全なものとするために、意欲を起こし、つとめ、精進し、心を励まして、努力します。(五支物主経)

月刊誌『更生保護』で知ったのがギャンブル依存症の「イネイブリング(enabling)」という概念。家族や友達が借金を肩代わりすることでギャンブルを続けられるようになり、結局立ち直りを遅らせてしまうことを指す。ギャンブルに限らず、悪を除き、生じさせないためには自分の意思だけでは不十分で、周囲の適切な方法による助力が必要だ。

大般若経理趣分品には「諸仏菩薩常に共に護持して一切時において善増し悪滅せしむ」とも書かれており、意思の弱い私達の努力が「三日坊主」にならないように、諸仏の後押しを祈って毎朝礼拝している。

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