梅花のお仲間の紹介により、静岡・袋井の可睡斎にて静岡第三種務所の現職研修「甘露門の陀羅尼」講義。声をかけて頂けるのが本当にありがたい。前日入りして夕食に鰻をご馳走になり、ホテルまで送って頂いた。
当日は講義の後、精進カレーをご馳走になり、本山の詠讃師寮でお世話になっている東堂さんに送迎頂いて、藤枝の萬松院を参拝。東堂さんから作詞を依頼された「施食会御和讃」の件で相談。奉詠禁止曲「水子供養御和讃」の節を使い、無断公開したことから本庁からお咎めを受けてションボリしていたのだが、東堂さんと話すうちにしなやかでもタフなお姿に励まされた。「不忘念」である。
弟子たちよ、師匠や仲間を探すよりも、自身の信念を忘れないに越したことはない。信念を忘れなければ、いろいろな煩悩が盗賊のように心に侵入することはできない。だからお前たちよ、いつも信念を心に持ち続けなさい。信念をなくしたら、さまざまな功徳を失ってしまうだろう。逆に信念が強ければ、欲望が盗賊のように心の中に侵入したとしても、それによって惑わされることはない。鎧を着て戦場に入れば、恐れるものがないようなものである。これを「不忘念」と名づける。(仏遺教経)
