年末の経典勉強会は梵網経四十八軽戒を読んで日常を反省。守れたと思えるものは31/48だった。
【1】目上や同学の者を敬う ✓
【2】飲酒しない ×
【3】肉食しない ×
【4】ニンニク・ニラ類を食べない ×
【5】戒の違反者に懴悔させる ×
【6】熱心に法を求める △
【7】説法を聴聞する ✓
【8】大乗以外の教えを信じない ✓
【9】病人を助ける △
【10】武器を蓄えない ✓
【11】軍隊に接触しない ✓
【12】家畜を売って棺や霊柩車を買わない ✓
【13】親兄弟を大切にする ✓
【14】放火しない ✓
【15】大乗以外の教えを広めない ✓
【16】仏法を誤って説かない △
【17】政治権力を乱用しない ✓
【18】理解せずに授戒しない △
【19】賢人ぶって意見を戦わせない ✓
【20】生き物や亡者を救済する △
【21】仕返ししない ✓
【22】謙虚に法を求める ✓
【23】新人を教育する ✓
【24】大乗以外の教えを学ばない ×
【25】教団のものを勝手に使わない ✓
【26】布施を独り占めしない ✓
【27】食事接待を独り占めしない ✓
【28】法臘に従って食事する ✓
【29】毒を調合しない ✓
【30】在家者を破戒させない ×
【31】盗まれた仏像などを贖う ✓
【32】ペットを飼わない ✓
【33】格闘・音楽・賭博・占いをしない △
【34】修行の気を抜かない ×
【35】戒を守ることを誓う ×
【36】破戒しないことを誓う ×
【37】危険な場所で頭陀行しない ✓
【38】法臘に従って坐る ✓
【39】仏塔を建立する ✓
【40】求める者に授戒する ✓
【41】利欲のために授戒しない ✓
【42】悪人に説戒しない ✓
【43】戒を誹謗しない ✓
【44】経典を大切にする ✓
【45】動物を教化する ×
【46】作法に従って説法する ×
【47】仏法を破壊しない ✓
【48】利欲のために説戒しない ✓
【20】仏子である汝は慈しみの心で放生(捉えられた生物の自由解放)を行え。男はすべて我が父であり、女はすべて我が母であり、夜は転生する度に彼らから生を受けてきた。したがって六道の生きものはすべて我が父であり母であるのに、それを殺して食せば、それは我が父母を殺すことであり、また我が元身を殺すことである。地・水・火・風の四元素のうち地と水はすべて過去の我が身であり、火と風はすべて我が本体である。それ故、常に放生を行い、何度も転生せよ。もし世間の人々が動物を殺そうとするのを見たなら、手段を講じて救済し、苦難から解放してやり、常に教化して菩薩戒を説き明かし、生きものを救済すべし。父母兄弟の死亡日には、法師を家に招いて菩薩戒の経や律を講じ、その福徳を亡者の為に役立て、諸仏に見えることができるように、人界や天上界に転生できるようにせよ。もしそうしなければ、軽垢罪に当たる。
【21】仏は言った。仏子よ汝は怒りに怒りで報復したり、暴力に暴力で報復したり、更にもし父母兄弟やその他の六親を殺されたりしても加害者に報復を加えるという、これらのことをしてはならぬ。もし国王が他の誰かに殺されても、報復を加えてはならぬ。命ある者を殺されたことに対してその命ある殺人者を殺すことによって報復しようとすることは、孝の道に外れる。男奴隷や女奴隷を囲っても、彼らを殴打したり罵ったりせず、日々の身口意の三業の中でも、口業の罪は計り知れない。ましてや故意に七逆罪を犯すなら尚更である。しかるに出家菩薩が慈しみの心なく、六親を殺されたことに対して報復するに至るまで、故意に仕返しするならば、軽垢罪である。
(翻訳は船山徹『梵網経の教え: 今こそ活かす梵網戒』による)