死者を普く敬う

ご詠歌養成所同期のご縁で、東京・町田の宗保院様で甘露門の陀羅尼についてお話してきた。餓鬼に食を施した功徳を先祖に回向するという「施餓鬼」=ツーステップモデルから、全ての死者を敬って(餓鬼も菩薩の化身として)普く食を施し、我等と皆共に仏道を成ずることを願う「施食」=ワンステップモデルへの解釈変更を提案。

とはいうものの、死者を普く平等に見るのはそう簡単なことではない。長寿で家族に見守られて息を引き取る方もいれば、災害や事故で突然若い命を奪われ、たくさん思い残してこの世を去る方もいる。思い残しは煩悩なのかもしれないが、遺された者が受け止め、引き継いでいくことも大切な気がする。

勉強熱心な方々が集まり、撥遣陀羅尼を読むタイミングとか、水輪ヴァン字のビンドゥとチャンドラビンドゥの書き分けとか、貴重なご指摘を頂いた。

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