著:チョ・ナムジュ。
今月からスマホをもった次女がずっと韓国語アプリで発音練習しているのに触発され、文庫版で読了。チュソク(お盆)で夫の実家に里帰りしたときに壊れてしまった女性の生い立ちを描く。
日本から見ても信じられないような女性差別のオンパレードだったが、結婚と出産(苦労して入社した会社をあっさり退職)の時期が特に切なかった。ハッピーエンドでもない。ジヨンの母親のミスクが男女差別に敏感で、ジヨンの味方になってくれるのがせめてもの救い。
日本もそうだが、職場と家庭両方の男女平等が進まない限り、いくらお金をつぎ込んだところで少子化の進行もやむなしといったところ。映画版は見たくもあり見たくもなし。