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「人は年齢と経験を重ねていく中で勝手に権力性を獲得していきます。若手〜中堅の頃は許されていた粗暴な態度が、ある年齢、立場になったら許されないことは当然ありえます」
妻に教えてもらった記事。何気ない言動が、高圧的に受け取られたり、相手を傷つけたりしないよう、よくよく気をつけたい。人と話した後、言葉足らずで失礼な物言いがあったなあ、もっとこう言えばよかったと落ち込みながら帰ることしばしば。口数が少ないとしたらそのせいである。
学道の人、言を出さんとせん時は、三度顧て、自利利他の為に利あるべければ、これを言ふべし。利なからん時は止まるべし。是の如き、一度にはしがたし。心に懸けて漸漸に習ふべきなり。(『正法眼蔵随聞記』)
去年までは足音がするだけで近寄ってきた池の鯉たち。春先にサギが来襲してから、池の畔に近づくと逃げてしまうようになった。エサは離れたところから投げ入れることで、ようやく食べてくれる。三度どころではない。
人間も痛い目にあったら、恥も外聞も気にせずすぐに逃げてもう近づかないことが、自分の命を守ることなのだと、池の鯉から教えられている。