シン・ウルトラマン

https://shin-ultraman.jp

『シン・ゴジラ』みたいなリアリティを求めていたせいか、現実離れっぷりにどんどんついていけなくなってしまったが(対策本部のPCはレッツノートみたいなリアリティが好き)、地球を守りたいウルトラマンがいることによってもたらされる災厄という逆説に考えさせられた。

ウルトラマンほどの存在感をもつ人はそうそういないとしても、その人の影響力があまりに強すぎるために、余計な軋轢を生んだり、後継者が育たなかったりすることはお寺でも会社など、どの組織でもあることだと思う。

先代の住職は私の祖父で、教員をしていたことから人望も厚く、経済的・境内管理的にも檀家さんに大きな負担をかけずにやってこれた。その祖父が癌で亡くなったのは満79歳。その時私は24歳だった。もっと長生きしてほしかったが、あと10年も住職を続けていたら、その後ではもう住職にならなかった(なれなかった)かもしれない。お釈迦様が寿命の100年のうち20年を弟子に与えたという話を思い出す。

同じことは自分にも当てはまる。お寺を次の世代に引き継ぎたい。そんな自分の願いが実現するために、自分が早くいなくならなければならないとしたら、自分は進んでいなくなることを選べるだろうか。

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