中部経典第50経。目連尊者の修行の邪魔をする悪魔に、目連尊者は前世で悪魔だったこと、仏教者の修行を邪魔して地獄に落ちて苦しんだことを説き、悪魔を退散させる話である。
悪魔がバラモンに取り憑いて、比丘たちを叱責・罵倒した時には、世尊は四無量心(慈愛・憐れみ・喜び・中庸の心)を説き、逆に慢心させようと褒め立てた時には不浄・無常観を説いた。
自分に対してネガティブな感情を向けられても報復せずにその人の来し方行く末を案じ幸せを祈る(皮肉ではなく)。逆にどんなに褒められても、人の評判も今の状態も所詮一時のことと微笑んで返す。お正月にあたって四無量心・不浄無常観を今年の抱負にしたいと思う。