忍の徳

FBC NEWS NNN:「忍の徳を深めていきたい」 曹洞宗大本山永平寺 南澤道人禅師の白寿を祝う祝賀会 勤めに意欲示す

白寿を迎えられた永平寺貫主・南澤道人禅師のお言葉「勤まるのならば命のある限りはと思うが、少なくとも勤めをさせてもらって、多くの人たちと共に忍の徳ということについて、互いに深め合っていきたいなと願っている」
「忍の徳」は仏遺教経に説かれている教えで、この機会にもう一度おさらい。

比丘たちよ、たとえ体を切り刻まれようとも、心を整え、怒りや恨みを抱いてはならない。また、口を慎み悪口を言ってはならない。怒りの心を放置すれば修行を妨げ、功徳を失ってしまうだろう。忍耐の功徳は、持戒や苦行も及ばない。忍耐できる者こそ、力ある偉大な人と呼ぶことができる。悪口や中傷の毒を美味しい薬を飲むように喜んで受け入れられない者は、仏道に入った智慧ある人とは言えない。なぜなら、怒りの害は、あらゆる善い教えを壊し、良い評判を損なうからである。現世も来世も人々に避けられるだろう。まさに知るべきである。怒りの心は猛火よりも恐ろしいことを。常に心を守り、怒りが入り込まないようにしなさい。功徳を奪う盗賊の中で、怒りほど悪いものはない。在家で修行しておらず、自制する教えがない人も、怒りをもたず相手をゆるすべきである。ましてや出家して修行し、欲を捨てたはずの人が怒りを抱くのは極めていけないことだ。涼しい清雲から激しい雷鳴が轟くようなことは、あってはならない。

悪口を言う人には「こんな私に関心を持ってくれてありがとう」、難癖をつけてくる人には「そこまで思いやってくれてありがとう」、ひどい言葉でなじってくる人には「すみません、聞いてませんでした」って、できる自信はないが、禅師様の言葉を思い出したい。

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