真理の言葉の物語集1-1。
「事物は、心を先とし、心を主人とし、心によって作られる。もし、浄らかな心で話したり、何かをなすならば、楽はその人につき従う、影が離れないように」という法句経の一句がどのような経緯で教えられたか解説している。
マッタクンダリンというバラモン青年は生前何一つ功徳を積んでいなかったが、病気で亡くなる直前にお釈迦様が訪れて心を浄めたため、天界に生まれ変わった。
他人を貶めよう、苦しめようという心では結局自ら苦しむことになるが、そのような心を浄めるだけで、幸せな未来がやってくると説かれる。心の浄め方はいろいろあるが、お寺や仏壇で手を合わせるのはよい方法である。私も毎日欠かさず礼拝しているし、たくさんの人にお寺を訪れてもらいたいと思っている。
日日三時に礼拝し恭敬して、さらに患悩の心を生ぜしむることなかれ(道元)