実に4年ぶりとなる西根地区バレーボール大会が開催された。中止になった去年から企画運営側(コミセン地域育成部会体育班)に入って人集めに力を入れてきたので、体育館から歓声が聞こえてきただけでもう感激。
もともとこの大会は、「分館対抗」といって小字の公民館でチーム編成して行っていたのだが、少子高齢化によりコロナ禍前から出場が危ぶまれる公民館が出始め、コロナ禍で一気に加速。昨年秋のソフトボール大会では出場希望が1館もなく中止という事態になった。
バレーボールは幸い、コロナ禍でも普段から地元で練習している人たちが数名おり(自分含む)、その人たちを核にして出場希望が出てきたため中止は何とか回避。出場を希望しなかった地区からは個人で出場者を募り、「コミセン連合チーム」を編成することでソフトバレーボール4チーム、バレーボール2チームのトーナメントが実現した。
コミセン連合チームは腕に覚えのある人か、運動が好きな人が集まったが、地区のチームワークは堅く、ソフトバレーボールは寺泉平田地区、バレーボールは勧進代中部地区が優勝。「反省会が本番」といって、終わってからの祝杯はさぞ美味しかっただろう。
話は変わるが、市内の中学校で再来年度から部活動が任意加入になるそうで、チームスポーツの存続が危ぶまれている。文科省は地域移行を進めているが、移行する前に人数が足りなくて消滅するかもしれない。人口減少だけでなく、趣味嗜好の多様化が「みんなでひとつのことをする」ことを難しくしているように感じる。
同じ部活でも、下手でも笑いながら楽しくやりたいエンジョイ勢と、真面目に練習して大会で勝ちたいガチ勢の温度差が大きくなっていくだろう。同床異夢のチーム運営はますます難しくなっていく。
そんな個人化・多様化の情勢で、地域スポーツも変容していかなければどんどん消滅していくばかりだ。変容のカギは、個人の自由参加と関係人口の拡大にある。今回、所属する分館で参加できた人は久しぶりの結束を楽しめたと思うが、コミセン連合チームに参加した人も地区のしがらみを離れてのびのびと楽しめたようだった。西根地区出身者や、西根地区在勤者にも声をかけてもっと集まってもらえれば、もっともっと楽しめるだろう。
しかし中高とずっと吹奏楽部だった自分が、こんなにスポーツに関わることになるとは不思議なものだ。ボードゲームでルール・レギュレーションオタクになったのかもしれない。