地元のご詠歌の皆さんと新潟阿賀野の養廣寺様に伺い、元梅花特派講師で宗議会議員の乙川良介先生から「これからの梅花流」についてお話を伺った。講単位ではなく広域的な人集めと、寺院ではなく葬祭ホールや文化会館などを利用した文化講座的なアプローチの提案や、声明的な発声と西洋音楽的な発声のハイブリッドなお唱えの仕方など。「周知は新聞広告で」というアイデアは、役員さんやお寺さんにチラシを配ってもらうよりも効果的かもしれない。
その後カーフェリーで佐渡へ。草ぼうぼうの良寛母の碑前で蚊にさされながら『良寛さま』をお唱えし、世界遺産に登録された佐渡金山などを見学。お天気に恵まれ、実りある研修となった。
ご詠歌に「朝な夕なに眺め入る 波間に浮かぶ佐渡が島」と詠まれた良寛さまの母・のぶは享保20年に佐渡で生まれ、結婚して16歳で出雲崎へ。7人の子をもうけ49歳で没。戒名は樹林院法音蓮秀大姉。良寛さまの歌に「たらちねの ははがかたみと あさゆふに 佐渡のしまべを うち見つるかも」がある。